歌舞伎俳優の片岡仁左衛門らが26日、閉館前最後の大阪松竹座で行われた公演「御名残五月大歌舞伎」の千秋楽に出演した。
大阪松竹座は映画上映と実演を兼ね備えた活動写真館として、1923年にオープン。正面のアーチ形の外観から「道頓堀の凱旋門」と呼ばれ親しまれた。97年には演劇専用劇場として再開場し、歌舞伎興行など上演してきた。
仁左衛門らは、同劇場の最後の演目「當繋藝招西姿繪(つなぐわざおぎにしのすがたえ)」に出演。満席の客席を前に華やかな舞台を演じきり、客席からは大きな拍手や「成駒屋!」「中村屋!」など掛け声が最後の舞台を盛り上げた。
終演後、仁左衛門は「いろいろお話を考えていましたが、頭が空っぽになってしまった。私に限らず多くの方を驚かれたと思うんですけど、あまりに高額の入場券」と言い、観客を笑わせた。
それでも連日満員だったことに「道頓堀の松竹座の底力を改めて感じることができました」と感謝。
さらに「必ずもう一度、この道頓堀に松竹座のやぐらがあがると私たちは確信しています。どうか今一度、お力添えをお願いいたします」とさらなる支援を呼びかけ、「世界平和、そして皆さま方のご多幸、そしてこの松竹座が一日も早くよみがえりますことを祈念いたしまして…」とし、大阪締めを行った。
来場した60代男性は「さびしい限りですけど、また道頓堀に歌舞伎の公演が復活してくれることを本当に切に願っています」と期待すれば、60代女性も「高額の入場券とおっしゃったけど惜しくない。プラチナチケットでした」と最後の公演を堪能した様子だった。












