田口&小嶺両容疑者逮捕で注目“六本木ルート”全容 クスリとオンナが手に入る店

2019年05月24日 17時00分

真っすぐ前を向いていた田口容疑者

 供給源はやはり六本木――。大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕されたKAT-TUNの元メンバー、田口淳之介容疑者(33)が24日、勾留先の警視庁東京湾岸署から送検された。調べは検察に委ねられるが、事件のカギを握るのは同じ容疑で逮捕された“内縁の妻”小嶺麗奈容疑者(38)であり、その根源にあるのは“六本木ルート”と呼ばれる大企業トップや芸能人、スポーツ選手らによるドラッグつながりだ。関東信越厚生局麻薬取締部(通称・マトリ)は、10年以上前からこのルートに注目し、今回の逮捕にこぎ着けた。本紙も同様に、以前から取材を続けていたが、今ここに六本木ルートの全容を公開する。

 田口容疑者を乗せた車は午前7時10分ごろ、東京湾岸署の裏口から出てきた。背筋を伸ばし、顔を隠さず正面を見すえた姿は22日の逮捕当時と変わらず。白いシャツにジャケット着用だった服装はこの日、グレー系のシャツだった。小嶺容疑者も別途送検された。

 今回の事件の発端は、さかのぼること平成の時代の2000年代。通称“六本木ルート”の拠点だったのは、六本木のあるサパークラブ(現在は閉店)だった。

 芸能界では大成しなかった元俳優Xが経営し、政財界から芸能界、スポーツ界の著名人がこぞって通い詰めた。一般人にはほとんど知られていなかったが、夜の街に詳しい人間の間ではかなりの有名店だった。

 事情通は明かす。

「店によく出入りしていたのは日本で知らない人はいないほどの大企業の社長や大物女性タレント、人気AV女優らでした。ほかにも有名なスポーツ選手もいました。これにモデルや芸能人の卵の女性が加わり、夜な夜なドンチャン騒ぎをしていました」

 華やかな六本木を象徴する一方で、このサパークラブには常に“黒い噂”が付きまとっていた。店内で違法薬物が蔓延しているという疑惑だ。当時を知る関係者によれば、違法薬物の供給アジトのような存在になっており、それを求めて多くの有名人が訪れたとのことだ。またそれと同時にささやかれていたのが、売春あっせん疑惑。「クスリと女が手に入る店」としてその悪名をとどろかせていたのだ。

 当時、ここに頻繁に出入りしていたのが小嶺容疑者だ。その理由は「Xと付き合っていた時期があったのですよ」と前出の事情通。田口容疑者と交際を開始する前の話だが若いころから危険な香りしかしない夜の街にどっぷりとはまっていた。
 だが、いつまでも“悪事”が見逃されるはずはない。マトリだけではなく警視庁も早々に情報をキャッチし、マークしていた。そしてついに、正義の鉄槌が下る。同店の“常連”の芸能関係者Yが、違法薬物事件で逮捕されたのだ。

「違法薬物の入手や売春あっせんの中心的役割を担ったのがYだと言われている。小嶺容疑者はYと近い関係にあり、当時から薬物疑惑があった」と芸能関係者。

 Yの逮捕をきっかけに、芋づる式に有名人たちが逮捕されるという見方もあったが、そうはならなかった。やはりターゲットは大物揃いだったため、どうしても捜査はより慎重にならざるを得ず、決定的証拠をつかめなかったからだ。

 それから10年以上がたつが、捜査当局は水面下で六本木ルートに対するマークを外していなかった。今回の田口、小嶺両容疑者の事件でも「捜査関係者は『Yが薬物の供給元になっていた』とみているようだ」(前同)との情報もある。

「来年は東京五輪もあるし、世界中から多くの外国人がやって来ます。捜査員たちは、『それまでに六本木を浄化しないと世界の恥さらしになるぞ!』と、上層部からハッパをかけられているそうです」(前同)

 10年以上前は六本木ルートを一網打尽にできなかったが、当局は今回こそ“リベンジ”に本腰を入れている。