テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は15日、東大入学式での祝辞が波紋を呼んでいる女性学のパイオニアで東京大学名誉教授の上野千鶴子氏(70)について取り上げた。

 上野氏は特に女子の新入生に向かい「頑張ってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」と話し、男女平等とはかけ離れた状況があることを訴えた。

 東大卒業の山口真由弁護士は学生時代に自身が感じた東大女子としての性差別を告白。

「いろいろありますよ。私も入った時に、飲み会で東大の男の子3000円、女子大の女の子1000円、東大の女子2000円と言われた時に、男にも女にも当てはまらない中間的なカテゴリーに入ったんだなっていう感覚はありました」と話した。

 また「ご飯食べに行った時に『東大の女の子なのに、ちゃんと切り分けもできないの?』って言われたりして、何でも『東大なのに、これもできないの? これもできないの?』って言われると、あんまりいい気持ちは…」と看板の大きさからくる差別によって苦しんだ過去を明かした。

 上野氏が、東大には能力の割に女子の入学者が少ないと指摘したことには「気づかないうちに『女の子なんだから浪人しないで』みたいな感じに言われて、それが結局、入る女の子の数が少なくなっているという、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)っていう気づかれないバイアスの話を上野先生はされたのかもしれない」と分析した。