次に独立するのは〝ジャニーさんのスぺオキ歌手〟か――。「KinKi Kids」堂本剛(41)が、ジャニーズ事務所を6月にも退所するとの情報をキャッチした。剛の退所、そして堂本光一(42)と組むキンキの解散は幾度となく伝えられてきたが、昨年6月にリリースした思い入れの深いシングル「KANZAI BOYA(カンサイボーヤ)」から1年たったのを区切りに、退所するといわれている。

 ジャニーズでは近年、退所者が相次いでいる。2017年に稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が離れたのを皮切りに、18年に渋谷すばる、19年に錦戸亮、昨年には〝超大物〟の中居正広をはじめ手越祐也、山下智久、ベテラン勢で錦織一清、植草克秀がそれぞれ退所。今年3月にはTOKIOの長瀬智也が巣立つ。

 そして〝次の退所者〟として浮上したのが、かねて独立が噂されていた剛だ。キンキが昨年6月にリリースした42枚目のシングル「KANZAI BOYA(カンサイボーヤ」がヒントになるという。

 同曲は剛が作詞作曲を担当。ジャニーズ元社長の故ジャニー喜多川さん(享年87)が剛と光一のデュオを「KinKi Kids」と名づける前に「KANZAI BOYA」と命名した実際の秘話に着想を得た。2人は、「KANZAI BOYA」というデュオ名に当時、「めっちゃダサいやん!」とドンベコミしたが、今では「愛おしい」と声をそろえるほど愛着を持つ。

 知人の話。

「思い入れのあるこの曲のリリースから1年を節目とし、今年6月に退所する方向で調整中と聞きました」

 剛とジャニーズの契約更新月が6月との情報も浮上。更新をせずに6月で円満退所するといわれている。

 また、歌手活動に注力したいとの思いも退所の主因だ。

「剛さんは〝自分はアイドルというより歌手〟との自負があります」(関係者)。ソロ歌手として「ENDRECHERI(エンドリケリー)」(愛称はケリー)名義で活動している。

「ケリーとして音楽雑誌に登場する際、本人はスタッフに〝他のジャニーズアイドルが載らないような、音楽性が強い雑誌に登場させてほしい〟と要望したこともあります」(同)

 連ドラの〝出演拒否宣言〟をしたこともある。

 18年に自身のラジオ番組で「正直に言いますけど、連ドラはイヤですね」と告白。ワガママではない。17年に公表した突発性難聴など体調がすぐれず、特に長期間拘束される連続ドラマや映画の撮影は厳しいという。

 実際に地上波の連続ドラマでは13年の主演作「天魔さんがゆく」(TBS系)、映画では18年の「銀魂2」を最後に俳優業から遠ざかっている。

「後輩にあたる渋谷さんがアイドルより歌手に専念したいとして退所しましたが、剛さんも同様です」(同)

 ジャニーさんが19年7月に死去したことも退所の思いを強くした。

 ジャニーさんは生前、剛の才能を買い、「スペオキ」(スペシャルお気に入り)の1人と言われた。

 剛も敬愛した。ジャニーさんの危篤が伝えられていた19年6月、週刊文春で剛は「ジャニーさんがいなくなったら事務所を出る」と周囲に漏らしたと報じられた。その直後、同年7月9日に亡くなると、「宇宙一大好きだよ」と追悼コメントを発表。翌10日のソロコンサートのMCで、ジャニーさんの亡骸にキスしたと明かし、「チュッてした時、思いのほか大きな音が鳴ってしまいました」と笑って明かしている。

「そのころから退所をより意識するようになったんです」(同)

 一方、退所に伴うキンキの解散はないのではというのが大方の見方だ。

「剛さんと光一さんは何度もテレビ番組や雑誌で、不仲説や解散説を否定しています。錦織さん、植草さんが退所した後も少年隊が存続しているように、キンキも存続するのでは」(前出知人)

〝スぺオキ歌手〟の動向に注目が集まる。