政府の要請によりライブなどのイベントが続々中止となり、芸能界にも大きな影響が出ている。「ハロー!プロジェクト」の5人組アイドルグループ「こぶしファクトリー」にとっても、困った事態になっている。なぜなら、30日に解散ライブ(TOKYO DOME CITY HALL)の開催が決まっているからだ。

 1月に解散を発表したこぶしファクトリーは、ラストシングル「青春の花/スタートライン」の握手会イベントで全国を飛び回っている…はずだった。ところが新型コロナウイルスによる肺炎拡大防止のため、15日までのイベントは全て中止となった。

 最後のイベントで、ずっと応援してきてくれたファンに感謝を伝えたい――そう思っていたメンバーからすれば、中止は仕方がないとは分かってはいるものの、何とも残念な気持ちでいっぱいだろう。

 多くのアーティストや遊園地などは3月半ばまでの自粛を決めているが、その先はどうなるか? まだ誰にも分からない。仮に感染がさらに広がれば、自粛期間が延びてしまい、こぶしファクトリーの解散ライブも中止となりかねない。

「アイドルグループにとって、解散ライブは最後の花道。いままで一生懸命やってきた活動の集大成です。それがなくなるなんてことになれば、ファンもショックですし、メンバーたちもやりきれない」とはテレビ局関係者。

 中止となったら、解散時期を遅らせることも考えられるが、「グループ解散後の5人はソロ活動や芸能界引退など、それぞれの道を歩むことが発表されている。やはり3月末で解散して、一つの区切りをつけるのがベストなはず」(前同)。

 所属事務所の広報担当者は、解散ライブについて「現在のところ、予定に変更はありません」と話した。今は一刻も早い事態の終息を祈るばかりだ。