NGT卒業&芸能界引退の村雲颯香が見た“暴行事件の真相”

2019年09月02日 17時00分

卒業公演を行った村雲颯香

 新潟を拠点に活動する「NGT48」の村雲颯香(22)が31日に卒業公演を行い、芸能界からも引退した。昨年12月の元メンバー・山口真帆(23)への男性2人による暴行事件で現場に駆けつけたのが村雲だった。“山口派”と呼ばれたメンバーたちで唯一グループへの残留を選択し、事件の真相究明などに奮闘してきた。村雲は自身の卒業公演で何を伝えたかったのか――。

 村雲は卒業した山口を支えたメンバーの一人。昨年12月に起きた男性ファン2人が逮捕された山口への暴行事件(不起訴)の現場に駆けつけ、山口と犯人のやりとりを録音していた。山口からは5月の卒業公演時に、「寄り添ってくれた」などと感謝された村雲は、山口とともには卒業せず、グループに残留。関与が疑われたメンバーと顔を合わせて話し合いたいと決め、グループの立て直しなどに奮闘していたという。

 卒業公演で村雲は「NGTが変わらなければならなかった部分、足りていなかった部分は相手の立場に立って考えて、人のことを思いやる気持ち。時間をかけて向き合っていくことは無駄ではないとこの数か月間で分かりました。たくさんの方と向き合ったこの期間が、私を人間として成長させてくれた」と語った。

 村雲は山口から暴行事件への関与が疑われた太野彩香(22)らメンバーと向き合ってきた。数日前、村雲は太野に「たくさんつらい思いをさせてごめんね」というメッセージを送り、公演で太野は目を潤ませながら感謝した。

「村雲はメンバーが事件に関係ないと判断した。ただ、一方で暴行被害に遭った山口に手を差し伸べるメンバーの動きがほとんどなかったことに、じくじたる思いを抱いてもいた。だからこそ『人のことを思いやる気持ち』が大事だと訴えたようです」(芸能プロ関係者)

 本紙取材によると、現役メンバーではなく、卒業したメンバーの中に犯人グループに関係するファンと交際していた証拠が見つかっていたことは分かっている。

 事件時、犯人が山口に自分たちと“つながってる”メンバーの名前を8人ほど挙げたことで、ぬれぎぬと主張するメンバーと、山口との仲が悪化するのは避けられなくなった。それでも事件から早い段階で、お互いの疑念や主張を直接ぶつけ合う場があれば事態は変わったという指摘もある。実は山口と太野は事件後の12月、直接意見をぶつけ合う機会があったという。

「前(劇場)支配人の今村悦朗氏が立ち会ったが、お互いの主張は平行線に終わった。処分を下せる証拠も出なかった。今村氏は騒動を沈静化させようと動いたが、不信感を募らせる山口とコンタクトを取ることもできなくなっていった」(前同)

 山口がメンバー数人の処分を強く訴えたことで、無実を主張するメンバーとの対立は深刻化。グループ内の居場所はなくなり、1月に山口が事件を“告発”するに至った。

 その後、山口はSNS等で個人名や証拠を示さずツイッターなどのフォローを外すなど、あいまいな批判も展開したことで無関係なメンバーにまでバッシングが飛び火。そうした山口のSNSを駆使したやり方に疑問を抱くメンバーも増え、ますます孤立し、5月に卒業するに至ってしまった。

「山口はNGT加入前、ある地下アイドルグループで『桜真帆』という芸名で活動していたが、当時もSNSで運営や他のメンバーから嫌がらせを受けていると発信していた。そんな姿勢が孤立を招きグループを去った。今回の騒動と似ている面があり、当時を知る関係者から『またか…』と批判的な声があるのは、そうした背景もある」(当時を知る関係者)

 運営会社は犯人の男性2人に民事訴訟を起こし、真相究明を目指している。第2回口頭弁論の期日は未定だが、すでに一部では裁判で新たな情報が飛び出すのではという話も浮上。今月20日には進行協議が開かれる予定だ。