強姦致傷容疑で逮捕されたが不起訴となった俳優・高畑裕太(23)の事件は、刑事処分上は決着してもなお後味の悪さを残している。9日の釈放後に弁護士から“ハメられた”と言わんばかりの内容のコメントを発表されたが、本人は詳細を語らず。本紙既報通り、被害女性への示談金は「300万円程度」とみられる一方、それとは別に慰謝料名目で約8000万円が支払われていたとの衝撃情報を本紙はキャッチした。異例とも言える高額な慰謝料は、女性に一切反論させないための“口止め料”なのか? それとも…。

 先月23日、映画の撮影のため宿泊していた群馬県前橋市内のビジネスホテルで女性従業員を性的暴行したとして強姦致傷容疑で逮捕された高畑は、「女性を見て性欲を抑えきれなかった」と容疑を全面的に認めていた。

 起訴は避けられないとみられたが、フタを開けてみれば示談が成立。事情通は「示談金300万円とは別に慰謝料名目として約8000万円が女性側に支払われたとの情報がある」と明かす。

 示談が成立したにもかかわらず、高畑の弁護士は「高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、少なくとも、逮捕時報道にあるような『部屋に歯ブラシを持ってきて』と呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかったと考えております」と書面で発表。女性従業員にも落ち度があったと言わんばかりの見解を示した。

 被害女性を知る人物は「遠方からホテルまでチャリ(自転車)通勤していたし、普段から身体を鍛えている感じのアスリート系だ」という。

「裁判になると、どのような流れで性交渉したかなど、あらためて明らかにしなければならない。事件のことを思い出したくもないだろうし、裁判は女性側も避けたい心理が働くだろうが、それにしても話が完全にひっくり返ったのには謎が残る」(同)

 高畑サイドが「合意があるものと思っていた」などとするコメントを発表したことには、少しでも性犯罪者の印象を和らげたいという思惑が見え隠れするが、この“勝手な言い分”を女性側がのんだ背景に、別の事情も浮かび上がった。

「実は双方の弁護士と被害女性で行われる示談交渉のときに、もう一人、コワモテの男が関与していたというキナくさい情報もある。しかもこの男が、交渉のイニシアチブを握っていたとの噂もあり、かなり闇が深そうなんです」(同)

 また、事件当時の状況にもナゾが残る。まず当日午前3時と明け方5時前、火災報知器が2回“誤作動”で館内に鳴り響いていた。事件が午前2時から2時25分にかけて起こり、午前3時32分に通報が入りその後、パトカーがホテルに急行。宿泊客によると「警報は誤作動によるものでした」というお知らせが各部屋に挟まれたという。火災報知機の“誤作動”は偶然なのか、何か関連があるのか…。疑問が残るところだ。

 この事件に関して「ダウンタウン」松本人志(53)は、レギュラー出演する「ワイドナショー」(フジテレビ系)の11日放送で、示談となったことについて「イメージだけで言うとむしろマイナス。カネで解決したのかと思われてしまう可能性がある」と指摘した。

 示談金300万円だけでなく、8000万円もの慰謝料を払っていたとの情報も、ますます「カネで解決した」というイメージを強くさせてしまうだけに、どうにもこうにもスッキリしない結末だ。