ハードボイルド作家・大沢在昌氏が唱えた“ミニスカート着用論”

2019年01月09日 11時00分

ミニスカについて熱く語る大沢氏

 大ベストセラー「新宿鮫」シリーズで知られる作家・大沢在昌氏(62)が“ミニスカート着用論”を唱えた! 15日から本紙でスタート(21日から毎週月~木曜掲載)する新連載小説「冬の狩人」を前にインタビューに応じた大沢氏は、自身の美脚論を展開。さらに、盟友で作家の北方謙三氏(71)の“フェチ”ぶりやマル秘エピソードを暴露したほか、暴力団との“関係”まで言いたい放題だった。「北の狩人」「砂の狩人」など累計200万部を突破する「狩人シリーズ」の最新作を前に、ハードボイルド作家のボルテージは高まる一方だ。

 ――今年はデビュー40周年。節目の年に東スポで連載する心境とは

 大沢:23歳でデビューしてよく生き延びてきたな、と。業界のみなさんにお礼を申し上げたいですし、今回の東スポさんの連載もありがたい。読者の方にぜひ楽しんでもらえたらうれしいですね。

 ――東スポのイメージ

 大沢:見出しでしょ。「マドンナ痔だった」とか、とんでもないキャッチーな見出しで買わせるよね(笑い)。あと、スキャンダルに厳しいイメージがあるかな。その昔「噂の眞相」という雑誌があったとき、我々作家は標的になった。でも廃刊になってみんなで安心してたら「まだ東スポがあるじゃん!」と。あ、でも今回連載するのは、私のスキャンダルを握られたわけじゃないですからね!(笑い)。

 ――気になる内容を言える範囲で

 大沢:ある日、3年前の大量殺人事件のカギを握っている人物から「出頭したい」という連絡がある。ところが、その条件に、(主人公の)新宿署組織対策課の刑事の佐江の同席を求めてきて、佐江が事件に巻き込まれていく…という感じですね。

 ――伏線もいっぱいある

 大沢:バンバンですよ! もう、どうやって回収すればいいかわかんないぐらい、いっぱいぶん投げてる(笑い)。

 ――計算していない

 大沢:作家もいろいろだけどね。真保裕一なんか新聞連載は始まる前に全部書き終えちゃう。「そんなことするとオレが怠け者に見えるだろ」と文句言ったら「だって怖いじゃないですか」だって。だから「オレなんか、タイトルが決まるのが連載の10日前、中身決まるのが前日、書くのは締め切り当日」って言ったらビックリしてたわ。

 ――新宿鮫が有名だが、新宿には行かないというのは本当

 大沢:あまり行かないね。もっぱら六本木と銀座。ただ、2年半ほど行っていた時期はあるよ。オレって脚フェチで、特にミニスカートから伸びた美脚が大好きなんだけど、銀座のホステスさんは大体ドレスでしょ。新宿のキャバクラにはミニスカがいっぱいいると聞いて行ってた。

 ――実際どうだったか

 大沢:「おい! ここはオレの聖地だよ! すばらしいじゃないか!」と絶叫したよ(笑い)。もう、銀座や六本木のクラブもミニスカがいなくて寂しい。「もっとミニスカにして」とオレは声を大にして言いたいね。

 ――オッパイは

 大沢:それは北方(謙三)ちゃん。完全にパイフェチだからね。オレに言わせりゃ、ただのデブなんだけど…。ある日、オレが(巨乳の)お姉ちゃんといるとき、北方ちゃんがその子に「大沢とヤッたのか」と聞くわけ。で、ヤッてないことを知ると「じゃあ、オレとヤレ」だって。そしたら彼女から「船買ってください(ハート)」とおねだりされて焦ってた(笑い)。

 ――そんなやりとりができるほどの盟友だ

 大沢:37年の付き合いだからね。先に向こうが売れて、あこがれていたし、良きライバルでもあるし、一番仲が良い。文学賞を受賞すると2次会の司会はやるしね。北方ちゃんは、よくエッセーでオレの悪口言ってるけど。

 ――暴力団絡みの作品を描くと、パイプも太いと思われるのでは

 大沢:よく言われる。でも、全くありません。銀行とか不動産屋行くと「先生は反社会的勢力と付き合いありませんよね」って聞かれてさ。ねえよ!(笑い)。でも、刑務所の図書館ではオレの作品が断トツ人気なのは確か。福岡の刑務所にいる“ある筋”の方から「著作リスト送ってほしい。若い衆に読ませたい」と手紙をもらったこともあった。また「若いころ、鮫島刑事のような刑事に出会っていれば、こんな道を歩んでなかった」とか。ウソをつけって!(笑い)。

 ――その筋の方からも支持されている

 大沢:本職の方が読んでもウソと思われない物語に仕上がっているのでしょうね。心がけているのは、人を描くということ。悪は悪で理屈がある。もちろん、警察にも理屈がある。そのぶつかりあいこそがドラマになるんです。犯罪者は24時間365日悪いことしているわけじゃないしね。

 ――冬の狩人もそこを描く

 大沢:もちろん。楽しみにしてください。

★おおさわ・ありまさ=1956年3月8日生まれ。愛知県出身。慶応大学法学部中退。幼いころから大量の読書に親しむ。中学生のときに、ハードボイルド小説に目覚め、79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞してデビュー。91年「新宿鮫」で第12回吉川英治文学新人賞と第44回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。同作は大ベストセラーになる。93年には「無間人形 新宿鮫4」で第110回直木賞を受賞した。新宿鮫のほかにも人気シリーズは多数。2006~09年日本推理作家協会理事長。今でも精力的に作品を発表し続けているほか、釣りやゴルフ、テレビゲームなど多趣味でも有名。父は中日新聞記者。