ボートレース浜名湖のプレミアムGI「第35回レディースチャンピオン」は8日、シリーズ最大のヤマ場・準優勝戦3番勝負を終了。9日最終日の12Rで争われる優勝戦に進出するベスト6が以下の通り決まった。

1号艇・遠藤 エミ(33=滋賀)
2号艇・桜本あゆみ(33=東京)
3号艇・高田ひかる(26=三重)
4号艇・山川美由紀(54=香川)
5号艇・渡辺 優美(28=福岡)
6号艇・西橋 奈未(25=福井)

 5日目準優12Rを力強い2M逆転劇で勝利、ファイナルのポールポジションを勝ち取った遠藤がV最短につけ、念願の「レディースチャンピオン」初制覇に王手をかけた。だが、ライバルとなる伏兵勢も虎視眈々と一発逆転を狙っている。中でも断然のキャリアを誇る古豪・山川には十分な警戒が必要だろう。

 デビュー36年目で通算2588勝、優勝も80回を数える〝女子レース界のレジェンド〟がまた、新たな伝説を作ろうとしている。「レディースチャンピン」の出場は33回目。優出もこれが15回目で、優勝も第9回・戸田大会を皮切りに14回・多摩川、26回・若松、32回・桐生と4回。断トツの1着回数92回も含め、いずれも歴代最多だ。まさしく、「レディースチャンピオン」は山川のためにあるレースと言っていいだろう。

 1号艇で臨んだ5日目準優10Rでは大外・高田ひかるの大まくりがさく裂。〝まくり姫〟の後塵を拝したものの「あわてず騒がずに対応できた」と巧みに2着に残し、優出を果たした。「(1Mでは)高田さんは見えなかった。一気に来られた。かすりもしなかったでしょう。その分(抵抗もしなかったので)ついていました」と苦笑交じりにレースを振り返った。

 肝心な機力の面でも「バランス型で悪くない足だけど、たぶんあの2人(遠藤、守屋)と、今の高田さんは上。あれには参った…。でも、自分のも不満はない」と納得の域に仕上がっている。

 ベスト6を見渡せば、山川以外は25~33歳というフレッシュな顔ぶればかり。世代交代の波は強まる一方だが、ベテランが孤軍奮闘。古豪の意地と矜持を持ち続けている。

 機力や若さでは分が悪くとも経験値、キャリアは断然。大一番ではその百戦錬磨の勝負勘がモノを言う可能性も十分。勝てば自身が持つ当タイトルの最年長優勝記録・51歳9か月をさらに更新。〝女傑〟が艇史にまた新たな1ページをつづる。