福井競輪場のGⅢ「開設71周年記念 不死鳥杯」は11日に最終日を迎える。
3日目の10日に行われた準決を終えてファイナリスト9名が出揃う中、並びが難航したのは東日本勢。森田優弥(23=埼玉)が郡司浩平(30=神奈川)のもとへ出向き「単騎よりもラインで戦いたいんです。ボクに付いて頂けませんか?」と〝営業〟をかけた。
急なオファーに郡司は思わず絶句。「えっ? か、考えさせて…」と言うと二の句が出なかった。郡司はこれまで、南関地区以外の選手の番手を回ったことはなかったからだ。
しかし、長考の末に森田マークを決断。「これまでも(他地区の選手と一緒に)東日本でまとまるチャンスは何回かあったけど並ぶことはなかった。でも、今回は森田君の気持ちが熱かった。こんな事を言われるのは初めてだったし光栄。今回に限っては気持ちを汲み取った。力を認めているから? いや、今回は気持ちでしたね。ビシビシ伝わってきたから(笑い)」と、心を突き動かされ、新たな一歩を踏み出すこととなった。
熱意を伝えた森田は不安そうにしていたが、郡司の返事を知ると表情が一転し「今シリーズは3走ともに満足できる走りができていなかった。だから、ライン戦をやりたかったんです。うれしいしここは頑張らないと!」と、ゆるゆるの笑顔を見せた。
両者の動向を待っていた斉藤登志信(48=宮城)は〝即席カップル〟の成立を知ると「ああ、並ぶんですね。それなら東でまとまります」と快諾し、東日本が3車結束と相なった。












