ホームベースが遠すぎる――。阪神は「JERAクライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第3戦のDeNA戦(16日、甲子園)に0―4で3夜連続の零封負け。アドバンテージを含めて1勝3敗で窮地に立たされた。
この日は3冠王・佐藤だけでなく森下までもスタメンから外れる緊急事態。1番に立石を起用し、2番・中野→3番・近本→4番・大山と大幅にオーダーを組み直したが、付け焼き刃の急造打線は2安打無得点と沈黙したまま機能することなく終わった。
こうなれば失点を極力抑えてロースコアのゲームに持ち込みたいところだったが、虎先発の才木は3回に佐野にファイナルシリーズ2号となる3ランを献上。序盤に背負った3点のビハインドはあまりにも重く、結局5回限りで降板を命じられた。
藤川球児監督(46)は「(森下、佐藤がスタメンを外れる中で)戦っていかなければいけないし、やらなければいけないゲーム展開で3点は少し重かったかなと。これも勝負の中ですから」と振り返った。
前日15日の6回の第3打席二ゴロに倒れた直後に違和感を訴え、途中交代となった森下は試合開始ギリギリまで出場可否を検討したが、ベンチスタートという形となった。結局0―3の7回一死一塁の場面で代打出場し、虎党の大歓声も背中を押したが、力ない中飛で凡退。劣勢を覆すことはできなかった。
同じくベンチ入りこそ果たしたが、佐藤は最後まで打席に入ることすらできず。飛車角落ちの状況に追い打ちをかけるように、2回にはこの日5番打者として起用された前川も、死球を受けて途中交代。球団は「左手小指の骨折」と診断されたことを発表し、藤川監督は「全力でお互いにやっていますから、仕方ないです」と受け止めるしかなかった。
日本一奪還を目指す中で泣きっ面に蜂となった火の玉指揮官。「ゲームをうまくかみ合わせないといけない。また明日やらなければならないというところですね」と必死に前を向くしかなかった。
相次ぐ主力の離脱に3試合連続無得点と、出口の見えない貧打に陥っている虎打線。窮地に追い込まれた猛虎軍は、ここから意地を見せられるか。













