虎に〝ズルズル病〟再発の懸念が高まっている。阪神は14日の「JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ初戦・DeNA戦(甲子園)に0―2で零封負け。アドバンテージを含めて1勝1敗のタイとなった。
先発・村上は初回に連続四球で一死一、二塁のピンチを招くと、宮崎に左前適時打を浴びて先制点を献上。さらに6回には佐野の一発を浴び、6回3安打2失点で降板となった。
打線も相手先発・平良に6回途中までわずか3安打と苦戦。2点ビハインドの9回にはレイノルズから一死二、三塁の好機をつくったが、近本、中野が凡退し、最後まで本塁が遠かった。藤川球児監督も「チャンスのところであと1本出なかったので、明日に切り替えるのみですね」と切り替えるしかなかった。
チームは球団初のリーグ連覇を成し遂げたが、気になるのは短期決戦での〝持病〟だ。近年のCSでは初戦を白星で飾れば勢いそのままに勝ち進む一方で、黒星発進となればズルズルと敗退する極端な傾向となっている。
2023年のCSファイナルステージでは広島との初戦を4―1で制すと、一気に3連勝。25年もDeNAとの初戦に2―0で勝利すると、続く2試合も白星を重ね、無傷で日本シリーズ進出を決めた。
対照的だったのが24年だ。リーグ連覇を逃して迎えたDeNAとのファーストステージでは初戦を1―3で落とすと、第2戦も3―10で大敗。反撃の糸口すらつかめないまま、あっけなく終戦を迎えた。
21年以降のCSでは初戦に勝った3度(22年のファーストステージ、23、25年のファイナルステージ)はいずれも突破。しかし敗れた3度(21、24年のファーストステージ、22年のファイナルステージ)は一度も白星を挙げられずに終戦。勝てばスイスイ、負ければズルズルという極端な傾向が浮かび上がる。
球界関係者も「優勝できなかったとはいえ、24年も初戦に負けて気持ちが切れてしまっていた感じがした。その逆で23、25年は初戦に勝ってスイープしてそのまま日本シリーズに進めた。それだけに初戦は本当に大事」と指摘していたが、痛恨の敗戦スタートとなった。
昨季成し得なかった悲願の日本一へCS突破は絶対条件。初戦黒星から一気に敗退へと転がり落ちる負の連鎖だけは、何としても断ち切りたいところだ。












