〝雨の虎ウマ〟はもう御免だ。阪神は13日に甲子園でナイター練習を行い、14日に開幕する「2026 JERAクライマックスシリーズ セ」ファイナルステージのDeNA戦(甲子園)に備えた。

 藤川球児監督(46)は「動きも切れてましたし非常にいいと思います。チームとしては3つ勝つ、それだけですね」とナインの仕上がりに手応えを示し、あとは本番を待つばかりだ。

 そんなセの頂上決戦を前に、気がかりだった空模様にも明るい兆しが見えてきた。当初は試合時間帯に雨が予想されていたものの、その後は天候が回復する予報に好転。チーム関係者も「雨予報だったのが晴れになった。今年は散々やられてきたからよかったよ」と安堵の声を漏らす。

 ただ、今季幾度となく雨に泣かされてきただけに、手放しでは喜べない事情もある。9月29日のヤクルト戦(甲子園)までに両リーグ最多となる16度の雨天中止を経験。12球団で最後となる10月8日までレギュラーシーズンが続くなど、天候に振り回される場面も少なくなかった。

 しかも相手がDeNAとなれば、どうしても思い起こされる〝虎ウマ〟がある。2017年10月15日に甲子園で行われたCSファーストステージ第2戦。激しい雨が降り続く中で試合が強行され、グラウンドは水たまりだらけの〝田んぼ状態〟と化した。

 両軍泥まみれの激闘の末、6―13で敗れた阪神は最終的にファーストステージ敗退の憂き目に遭った。前出の関係者も苦笑いしつつ「選手もびちゃびちゃでドロドロになってしまって…。もうあんな泥んこでの野球はごめんですね」と、かつての悪夢を振り返る。

 天気予報が好転したとはいえ、過去の苦い経験を思えば一抹の不安が残るのも無理はない。9年前の〝泥んこCS〟に、今季何度も泣かされた雨…。今度こそ天候に水を差されることなく、晴れやかに日本シリーズへの切符をつかみたいところだ。