東京女子プロレスが、思い出の詰まった新宿フェイスに別れを告げた。

 27日の新宿フェイス大会は、東京女子にとって同会場での最後の大会。第4試合では新宿フェイスでデビューしたハイパーミサヲ、桐生真弥、鈴木志乃、凍雅、キラ・サマー、高見汐珠の6人による「新宿フェイスメモリアル6人タッグマッチ」が「フォールを奪う際は必ず新宿フェイスへの愛、または好きなところを叫ばなければフォールが認められない」と一風変わったルールでおこなわれ、6名がそれぞれ新宿フェイスへの愛を叫んだ。

 最後はミサヲが「アイ・ラブ・新宿フェイス!」と絶叫してアイアムアヒーローを投下。特別ルールにのっとった完璧なフォールで3カウントを奪った。

(左から)勝利した高見汐珠、ハイパーミサヲ、鈴木志乃
(左から)勝利した高見汐珠、ハイパーミサヲ、鈴木志乃

 大会のエンディングでは、東京女子の旗揚げ期から新宿フェイスのリングに立ってきた山下実優がマイクを握った。

「フェイスは東京女子の最初の大きな目標でした。最初にここでやった時は選手も少なかったし、お客さんも今より少なかった。でも今日こうやって満員になって、選手もこんなに増えた。新宿フェイスがあったから東京女子は成長できたと思います」

 数々の大会を開催してきた会場がなくなることには「寂しい」としながらも、「ここで経験したことはなくならないし、私たちの中に残って、もっと大きな力になると思っています」と前を向いた。

 個性あふれる6人は、特別ルールでありったけの愛を叫び、団体を長く支えてきた山下は成長の歴史を振り返った。最後は選手たちがリングに集まり、東京女子らしくにぎやかに思い出の会場との時間を締めくくった。

 数え切れないほどの笑いと涙を刻んできた新宿フェイス。その記憶を胸に、東京女子はビッグマッチ、EBARA WAVEアリーナおおたへと向かう。