全日本プロレスの「王道トーナメント」で準優勝に終わった〝陰湿ファイター〟こと青柳優馬(30)が深夜の長電話だ。
青柳は過去9年連続で初戦敗退と王道の〝逆秋男〟ぶりを発揮してきたが、今年は1回戦で斉藤ジュンを撃破してついにジンクスを打ち破ることに成功。これで勢いに乗ると白星を重ね、22日の後楽園大会での第2試合では準決勝で安齊勇馬を下し、優勝決定戦まで駒を進めた。
試合は、3年連続準優勝とこちらもこれまでの〝限界突破〟を狙う本田と互いに譲らぬ白熱の攻防となる。そんな中、優馬はロックスターバスターやエンドゲームなどで本田を追い込んだが、トドメを刺すには至らず。さらに終盤にはザ・フールスピンキックを続けざまに回避されると怒涛の猛攻を受け、最後はファイナルベント(変型ボム)で叩きつけられ、3カウントを聞いた。
試合後は2連戦の疲労と優勝決定戦の心身のダメージからか、優馬は試合後にコメントすることすらできず。だが、その数時間後の23日未明、記者に電話をかけてきた優馬は「あ、やっと出ましたね。なんで出ないんですか? 寝てた? えー、ひどい。こっちは悔しすぎて眠れないっていうのに…。せっかくなんで取材してもらっていいですよ」と強制。断ろうにも断れない雰囲気をつくり「今回は1試合1試合が全部プラスになる要素しかなかったので、うれしかったですよね。斉藤ジュンに1回戦で勝って、一番やっぱりそこで自信がつきました」と、9年連続1回戦敗退のジンクスを破ったことを喜ぶ。
そこから勢いに乗って白星を重ねるも優勝には至らなかったことに「最後の最後、せっかく皆さんの応援をむげにしてしまったというのは、申し訳ないです。でも、やっぱり皆さんの力があってこそ、ここまで来れたんだなと謙虚に思いたいです」と話した。
準決勝の試合後には対戦した安齊に対し、タッグで出場予定だった昨冬の世界最強タッグ決定リーグ戦の開幕前に免許失効状態で交通事故を起こす不祥事でタッグ解消を余儀なくされたことを改めて謝罪。その上で10月11日の宮城・仙台サンプラザホール大会で斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)の持つ世界タッグ王座挑戦を呼びかけ、王者も呼応したことで対戦が決定的になった。
これに優馬は「安齊にタッグパートナーとして一応、認めてもらえたということで、頑張らないといけないなと思いました」。と、この辺までは良かったのだが、夜中に話しているうちに変なテンションの優馬の冗舌さは増すばかり。
斉藤ブラザーズとの王座戦に向け「だいぶ前の話に戻るんですけど、去年(地元の)松本で斉藤ジュンにやられて、今年の松本で雪辱を果たしたので、次はやり返す番ですね。戦国時代風に言えば、奪われた領土を取り返したから、今度は敵地に乗り込んで…(以下、分かりにくいたとえ話が続くので割愛)」と鼻息を荒くする。
さらに王座奪取後について「(安齊とのタッグ)Wゆうまで世界タッグを取って、斉藤ブラザーズには芸能活動に専念してもらいます。そして安齊は僕を支えながら芸能活動に頑張ってもらう。そう、人という字は支え合っているんです。だから僕も金八先生のように…(以下、必要のないたとえ話が続くので割愛)」と青写真だ。
そして「僕はプロレスしかないんで、プロレスにしがみつきます。4人の中で唯一何もない人間なんで、プロレスだけは絶対に…」と話が終わる気配がないので、深夜の通話を終えさせてもらった。













