7月8日に75歳で亡くなった「ヒーロー」「愛のかげり」などのヒット曲で知られるウェールズ出身の女性シンガー、ボニー・タイラーさんの追悼式(17日)に先立ち、追悼行列が南ウェールズで行われ、数千人のファンが偉大なシンガーに別れを告げた。英紙ガーディアンが16日、報じた。

 タイラーさんは5月にポルトガルで緊急腸手術を受けた後、人工昏睡状態に置かれたまま7月に亡くなった。タイラーさんの棺が故郷である南ウェールズの町に運ばれてきた際、数千人のファンが沿道に詰めかけた。スウォンジーのマンブルズにあるニュートン・ロード沿いには、多くのファンが立ち並び、彼女の棺が運ばれてくる行列を見守った。棺にはウェールズの国旗がかけられ、歌手の額入り写真が添えられていた。

 数千人のファンたちはウェールズの国民的英雄が乗った霊柩車に花を投げかけ「愛のかげり(トータル・エクリプス・オブ・ザ・ハート)」の大合唱を捧げた。タイラーさんを追悼するため、遠くオーストラリアから訪れたファンもいたという。

 マンブルズはタイラーさんにとって第二の住居であり、彼女はポルトガルのアルガルヴェ地方と、マンブルズ近郊のブラックピルにあるスウォンジー湾を見下ろす大きなビクトリア様式の家を行き来して生活していた。

 タイラーさんに弔意を表すために沿道で待っていた18歳のキャリス・エドワーズさんは「彼女はいつも故郷に帰ってきて、ウェールズのファンに必ず会いに来ていました。彼女の歌はここウェールズの多くの人々の心を本当に揺さぶりました。私たちは彼女を心から愛していました。彼女が亡くなったと知った時は、私たち全員にとって本当に大きな悲しみでした。みんな泣きました」と哀悼の意を表した。

 タイラーさんを偲ぶ追悼式は現地時間17日にスウォンジー・ミンスター聖マリア教会で行われる予定で、近くのセント・デイビッド広場に設置された大型スクリーンで式典の様子が放映され、一般のファンも参列することができるという。