1980年に結成され、2011年の解散まで米国ナンバーワンのオルタネイティブ・ロックバンドとして絶大な人気を集めたR.E.Mのギタリスト、ピーター・バックが、英音楽誌「MOJO」の最新インタビューの中で、本格的な再結成が実現しない理由を説明した。

「解散を決めた時、僕はそれをすんなり受け入れた。あれはひとつの物語だったんだ。始まりがあり、終わりがあった。その全過程に満足していたし、僕たちは皆まだ若く、それぞれ別のことに挑戦できる年齢だった。そして実際にそうしてきた。僕自身、とても忙しくしているよ」とピーターは静かに語った。

 2024年と2025年に再結集してライヴ・パフォーマンスを行ったことがあるが「僕たちはその道の終点にたどり着いたんだ。そしてそれは素晴らしい道だったし、みんなと一緒にその道を歩めたことを本当に誇りに思っている。でも、立ち去るには本当にちょうどいいタイミングだったんだ」とピーターは振り返る。

 ピーターはほぼ同時期に活動していた英国の国民的バンド、ザ・スミスが再結成していないことを例に挙げて「世界中のほぼすべての有名なバンドがやっている有名なアルバムを記念した再結成ツアーだとか、そういうくだらないことを僕たちはやるつもりはない。そんなことは絶対に起こらない」と再結成の可能性を完全否定した。

「誰もがそれぞれの思い出を持っているし、それは神聖なものだ。僕たちはライヴをやり、アルバムを作り、持てる力のすべてを注いで演奏をした。そして今、その物語は終わったんだ。それって本当に素晴らしいことだと思う。もっとお金を稼ぐためとか、有名になるためにツアーをやりたいとは思わない。そういう理由でやるものじゃない。僕たちはキャリアの最後の最後まで、新しいアルバムに集中し、それをさらに次の段階へ押し進めようとしていた。そして、それが終わったら終わりなんだ」と、ピーターはいまだに止まない「再結成」を望む声にハッキリと回答した。

 さらに「グラストンベリー(フェスティバル)で40年前のヒット曲ばかりを演奏するレガシー・アクトにはなりたくない。当時あれだけのことを成し遂げられたのは素晴らしいことだったし、そのパフォーマンスを本当に誇りに思っている。エゴや金目当てだけでステージに立つことで、その価値を安っぽいものにしたくはないんだ。僕はお金に困っていないし、エゴについて言えば…そうだな、拍手はもう人生10回分に足るほどもらったよ」と改めてバンドの再結成には否定的な姿勢を見せた。

 一方、フロントマンでボーカリストのマイケル・スタイプは、今年後半に初のソロアルバムのリリースを予定している。