NHK大阪放送局は14日、同局制作の特集ドラマ「手塚治虫の戦争」(8月12日午後10時)で使用するメインビジュアルや音楽などについて発表した。

 同作は、漫画の神様・手塚治虫(高良健吾)の生涯を追いながら、戦争について考えさせる作品だ。ドラマの音楽を原摩利彦氏、メインビジュアル、およびドラマ本編の漫画考証を三浦みつる氏、漫画監修をつのがい氏が担当する。

 原氏は「あのような巨匠でもスランプがあったことが驚きました。本当に自分が描きたいものとは何かを考え、心の奥の方にしまっておいた思い出に目を向け直すことで不調の時期を乗り越えられたことに心を動かされます。殴られたり、自由を奪われたりした戦時中の不条理を、漫画を描くことで作品へと昇華した手塚治虫。その姿を想像しながら、尊敬の気持ちを込め、そして手塚作品に見られる遊び心も忘れないように音楽を書きました」と語った。

 漫画が燃えているメインビジュアルについて三浦氏は「今回、このキービジュアルのために、台本から1シーンを抜粋して新たに3ページのラフネーム(鉛筆書きの下絵)を作り、つのがい先生にペン入れをしていただいたドラマオリジナルの原稿です」と説明。

 そして「魂を込めて命懸けで描いた漫画が、夢や希望とともに戦禍によって踏みにじられ打ち砕かれる悲惨な戦争。それでも描き続ける鉄郎少年(原田琥之佑が演じる大寒鉄郎)の漫画は、自分自身や周囲の人たちの生きる支えとなります。このドラマから手塚先生の平和を願うメッセージをぜひ受け取ってほしいと思います」とアピールした。