タイトルとの〝ギャップ〟が指摘されてきたフジテレビ系ドラマ「夫婦別姓刑事」は、23日の最終回でも夫婦別姓の話題が語られることはなかった。
ダブル主演の佐藤二朗と橋本愛が警察官夫婦を演じたドラマ。バディーを解消させられることを恐れた2人は、結婚を伏せて四方田(佐藤)、鈴木(橋本)の姓で勤務する。結婚は途中でバレてしまったが、同じ形で仕事ができ、鈴木は旧姓使用OKとされていた。
石破前政権の衆参少数与党当時、立法化なるか注目された選択的夫婦別姓制度。タイムリーな企画かと思われたドラマだったが、この件は放送開始当初に劇中のテレビ番組内で取り上げられたぐらいだった。
実態としては〝妻が旧姓使用刑事〟ドラマ。かねて〝ミスリード〟〝真面目に問題を考える人にとってどう映るのか〟と論評されてきた。フジテレビ公式サイトでは「良いドラマ」「毎回しっかり見ました」「内容が深い」といった感想が紹介されているが、別姓描写には言及していない。
最終回終了後もX(旧ツイッター)には、「タイトルが夫婦別姓刑事であることの理由は何だろう?」「タイトル決める時誰も止めんかったのはなぜ?」「なんでこれだったんだろ?」といった疑問の声が。「タイトルでちょっと損しちゃった気がする」「タイトルで損をしているドラマ」との指摘もみられた。
その最終回も主題は、四方田の前妻殺害と「消しゴム事件」と呼ばれる連続殺人事件の真相。意外な犯人が判明し、動機を熱弁する。「悪人は捕まり、裁かれるように見えて、実は法に守られてる。被害者を守ってくれる人はいない。被害者の思いは踏みにじられる。どうしてもそれが許せなかった」。いわゆる〝加害者に甘く、被害者を守らない司法〟との主張がテーマと化し、全話を締めくくったかのようになってしまった。
ラスト近くでは、第1話冒頭と同じ教会での結婚式シーンが展開した。夫妻の上司である課長・小寺園(斉藤由貴)にとって4回目の結婚。せっかく、結婚後に名乗る姓の問題に触れられる状況設定だったのに、話題が及ぶことはなかった。












