NHK大阪放送局はこのほど、同局制作の夜ドラ「ラジオスター」(月~木・午後10時45分=総合)に出演中の俳優・甲本雅裕のコメントを発表した。
同作の舞台は震災後の石川・能登。甲本演じる松本功介は、当初「能登を離れた息子に帰ってきてほしい」との思いで、ラジオ局を開局。大阪からボランティアでやってきた主人公・柊カナデ(福地桃子)にラジオのパーソナリティーを依頼した。
自身が演じる松本について甲本は「最初はラジオを一人で何とかしようとしていました。そんな彼の呼びかけによって少しずつ仲間が集まってきます。そして、カナデの歓迎会のために『すずの湯』に集まった人たちの笑顔を見た松本は、やっぱり人と人が話をすることが一番大切なんだと痛感したんでしょうね。『鈴野の人たちの声と思いを、電波にのせて届けよう。そうすることで町に活気が戻っていけば―』という熱い思いが、彼の中に生まれていった。『自分の家族を守りたい』という動機が、結果として町を守ることにつながっていったと思います」と解説した。
撮影前の2025年10月に能登を訪れたという。「地元の皆さんが地震のあとの話を語ってくれました。まだまだ復興が進んでいなくて、道はガタガタだし、がれきがそのままになっている風景もたくさん目にしましたが、それでも、能登の皆さんは笑ってくれていた。話しながら泣く人が一人もいなかったんです。どなたも笑っていました。『ああそうか。笑うことで、初めて前に進めるんだ』と、僕は目からうろこが落ちたというか。無理に努めて笑うのではなく、『笑いたくて笑おうよ』という気持ちが一番大切なんだと教わりました」と振り返った。
最後に「能登の皆さんはもちろんのこと、もっと言えば、今を生きるすべての皆さんに生きている限り笑っていてほしい。そんな願いがこめられた作品です。道の途中途中で人は笑わないとその先に進んでいけませんから。『笑わせるんじゃない、笑わせられるんでもない。笑うんだ』。僕が能登の皆さんに教わったことを、『ラジオスター』で伝えることができていたら幸せです」と語った。












