ピン芸人日本一決定戦「Rー1グランプリ2026」の決勝戦が21日、都内で行われ、今井らいぱち(38)が優勝。賞金500万円を手にした。吉本興業所属の今井は現在、東京を拠点に活動しているが、かつては大阪の劇場を中心に活動してネタを磨いた。最近は今井に限らず、大阪吉本勢が賞レースで圧倒的な強さを誇っている。その秘密を探ってみると――。
9人で争ったファーストステージでは、669点の今井とトンツカタンお抹茶が同点で1位通過。さらにドンデコルテ渡辺銀次が655点で3位に入り、ファイナルステージに駒を進めた。
3人で争うファイナルステージでは、渡辺、今井、お抹茶の順でネタを披露。審査員はハリウッドザコシショウがお抹茶、バカリズムが渡辺に投票したが、陣内智則、友近、小籔千豊、マヂカルラブリー野田クリスタル、佐久間一行の5人は今井に票を投じ、今井の優勝が決まった。
今井は現在、東京に単身赴任しているが、昨年8月に双子が誕生。今回のRー1で決勝進出できなければ、家族の住む大阪に帰るという約束があったという。しかし決勝進出どころか優勝という結果で、今後は家族を東京に呼び寄せて同居することになった。
今井は「優勝できたら家族も東京に戻って来て、一緒に住みながら僕はお笑いをやっていくという約束をしている。すぐかどうかはわかんないですけど、今後は一緒に住めるようにしていきたい」と思いを語った。
単身赴任ということで分かるように、今井は以前、大阪を拠点に活動していた。最初は「ヒガシ逢ウサカ」というコンビを組んでいたが、2020年に解散し、ピン芸人に転身。拠点を東京に移したのは24年のことだ。
在阪のテレビ局関係者は「今井は吉本興業所属で大阪の劇場で育った。最近の賞レースは吉本で、大阪の劇場で育った芸人が圧倒的な強さを誇っている」と指摘。確かに昨年の賞レースの結果を見ると、大阪吉本勢の活躍が目立っている。
昨年は「THE SECOND」でツートライブが優勝。続いて、漫才とコントの二刀流で争う「ダブルインパクト」はニッポンの社長が制した。さらにコント日本一決定戦「キングオブコント」ではロングコートダディ、結成15年以内の漫才日本一を決める「Mー1グランプリ」ではたくろうが優勝した。
それに続いてRー1では今井が優勝した。
「ニッポンの社長とロングコートダディは今井と同様、優勝する前に東京に拠点を移していたが、大阪の劇場で育ったことに変わりはない」(同関係者)
大阪吉本の若手が劇場で切磋琢磨する環境は、14年にオープンしたよしもと漫才劇場(マンゲキ)の影響が大きいという。
お笑い関係者は「吉本には、なんばグランド花月(NGK)という最高峰の劇場があるが、若手が出演できる劇場が必要ということでマンゲキがオープンした。そこで若手芸人が切磋琢磨してネタを磨くようになった」と指摘する。
マンゲキのオープンは、上方漫才協会の会長を務めるベテラン漫才師・中田カウスの意向が強かったという。「芸人はテレビで売れるよりも舞台で芸を磨くことが必要という信念がカウスさんにあるからね」(同)
昨今の賞レースの結果を見る限り、その信念が実を結んだと言えそうだ。












