俳優の唐沢寿明が28日放送のMBSテレビ「ごぶごぶ」に出演。ドラマ「白い巨塔」(2004年、フジテレビ)に主演した際、原作者の故山崎豊子さんから言われた〝恐怖〟の一言を明かした。

 スタッフからの質問コーナーで「『白い巨塔』に主演で出演された際、食事の席で原作者の山崎豊子さんから『財前役をやるなんて、いい度胸してるわね。あなた大丈夫?』と言われたエピソードをネットで拝見しました。この話は本当なんですか?」という質問がぶつけられた。

 MCの浜田雅功が「これホンマ?」と話を振ると、唐沢は「はあ、はい。厳密に言うと違うけど」と返答し「あの、お会いしたんですよ。撮影する前に。プロデューサーと二人で行って。で、山崎さんが、中華だったんです。円卓で。それでまあ『初めまして』っていう話で、でほら、普段こんな(カジュアルな)感じじゃない。要は、(主人公の)財前(五郎)っぽく作って行ってるわけでもない」と振り返り始めた。

 その席で当初、唐沢は「今日なんか天気がいいですね」などと「軽口」を叩いていたそうで「それを見て『あんたさ、財前できんの?』って言われたの。別に『いい度胸してるわね』とは言われてなくて」と真相を明かした。

作家の山崎豊子さん(1994年)
作家の山崎豊子さん(1994年)

 浜田が「なるほどね。この(カジュアルな)感じで」とうなずくと、唐沢は「そう言われたから『あ、はい。俳優なんでちゃんとやります』って言ったけど、どう見ても見えないわけじゃん。それでいろんなこと言われて、その時。で、もうなんか面倒くさくなっちゃって。『もうこれは飲むしかない』と思ってビールガバガバ飲んでて、最後ベロベロになっちゃって」と原作者の大先生の前で〝泥酔〟してしまったという。

 しかし、そこでろれつの回らない口調でいろいろ話していたところ「『あなたなんだよ、面白い男じゃない!』って言われて。『あ、そうすか』とか言ってたら、いきなり山崎さんがメシ食い始めて、ガンガン。こっちもベロベロに酔っぱらってたから」と、なぜか信頼してもらえたと笑った。

 浜田は「財前って最後はああいう感じで追い込んでいって…そのイメージがあるから」と指摘すると、唐沢は「だけど、あれでしょ? (浜田は)同い年なんだから、中学生ぐらいだったでしょ? 田宮(二郎)さんの(白い巨塔=1978年)。中学2年の時に親父が見てたから、後ろから見てたけど、内容がね、ちょっとね、よくわかんなかった。その時は。そんな記憶があるから、できるかどうかって言ったら難しいことだけども、話が来たからやるしかないからっていうことで」と当時の心境を吐露した。

 浜田が「唐沢寿明なりの財前で全然良かった」と告げると、唐沢は「そう、田宮さんの真似はできないしね」と回想していた。