ボートレース尼崎のプレミアムGI「第7回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」は25日、粉雪がちらつく中、安定板を装着して12Rで決勝戦が行われた。3号艇の茅原悠紀が3コースをカドに引き2対4で始まったレースは、茅原のまくりを止めてイン先マイに成功した末永和也(26=佐賀)がスリット裏から独走に持ち込み先頭でゴール。からつ、下関に続く今年3節連続3回目のVを通算4回目のGI優勝で飾った。

 末永が駆る43号機は前節のV機(井上一輝)。引いた時は「最近はエンジン抽選運がいいな」と思ったそうだが、生命線の出足、回り足は最後までしっくりこなかった。さらに、エンジンパワー横綱級の瓜生正義と茅原が2、3コースに控え、茅原はスタート展示から3カドに引き、攻める気満々だ。

 決戦前は「追い風が強くなったし、ターンもしっくりこないんで緊張しました」と機力面もコンディションもピンチを迎えた。どれだけ緊張していたかは「茅原さんは3カドだったんですか? それもスタート展示から?」と進入隊形を全く認識していなかったことからも分かるが、裏を返せば「それだけ集中していたんだと思います」とド天然を強みに変えた。

 1Mは文句なしのターンで先マイに成功し「スタートは放りました。1Mは張らないとターンできないと思ったので張らせてもらいました。サイドがかかってくれましたね」と完調未満の足でも堂々の逃げ切り勝ちを収めた。

 昨年後半は10月に津ダービーでSG初優勝を飾ると12月にはとこなめ72周年記念V、そして今年は正月から3連続Vだ。決勝戦の枠番抽選で1号艇を引いたことも含め「最近、うまく行き過ぎ。運が向いている」と実力を謙遜しながら「この流れに身を任せてタイトルを取れるうちに取りたい」と意欲的だ。

 今節、末永が渇望したのは佐賀の盟友・定松勇樹がすでに持っている「来年のからつクラシックの権利を取ること」だった。その目標は一発回答で達成したわけだが、この先も続く記念、SG戦線でどんな成果を上げるのか、期待値は爆上がりだ。