ボートレース住之江のSG「第40回グランプリ」(優勝賞金1億1000万円)は21日、12Rで優勝戦が行われた。枠なりで始まったレースは、西山貴浩のまくりを止めて先マイした1号艇・桐生順平(39=埼玉)が独走に持ち込みV。通算5回目のSG優勝を2017年以来2回目のグランプリ制覇で飾った。
「グランプリ」最終日はレース前から雨。時折強く吹く追い風も加わったせいか、1Rから1号艇=インが次々に敗れる波乱の連続となった。9Rには雨もやみ、10Rになると風速計も0を指したが、11Rまで1号艇は4勝。インが圧倒的に有利な住之江で、最後もインは不発に終わるのか――。水面際に陣取った鈴なりのファンも、テレビ中継、場外、ネットで観戦するファンも〝2025年最大の決戦〟を固唾をのんで見守った。
レースはピット離れで遅れながら3コースにねじ込んだ3号艇・西山が〝責任払い〟のツケマイ敢行。スピード、角度とも申し分なかったが、インからコンマ06のトップスタートを決めていた桐生はびくともしない。トライアル1st組では断トツの動きだった関浩哉の2コース差しも及ばず、1M出口で先頭に立った桐生が精密機械のようなコーナーワークで3周を走り切る完勝。最後は白い巨塔が本命党を救った。
桐生がレース後に「長かった」と絞り出したのは、前回(2017年)の「グランプリ」Vからの道のりだ。常に冷静沈着でタイトルに執着を見せたことがない男にも、やはり「グランプリ」は特別なタイトルだった。
「足はまずまずで仕上げも満足は満足だったけど、正直枠番のおかげです。あとは流れ。それに尽きます」
賞金ランクが枠番になるトライアル2nd初戦(2枠)はさておき、第2戦(2枠)と第3戦(1枠)は抽選運の良さ。それだけに「もっと(仕上げを)突き詰めないと先がない」と謙虚だが、引きの〝強さ〟も超一流選手には必要不可欠な〝才能〟に違いない。












