女優の松本明子が1日、大阪・テアトル梅田で行われた映画「ソーゾク」大阪上映舞台あいさつに登壇した。

 同作は、仲の良い家族だった鈴木家の子どもたちが母親が亡くなったことで遺産分配を巡ってギクシャクし始めるというもの。松本は相続コンサルタント・柊貞子を演じる。

 藤村麿実也監督は「この企画を最初に考えた時に〝相続〟というのが、争う続になりやすいってのを聞いた時に『これはおもしろい』と思いました。(この映画を)見る人によって相続なのか、争続なのか、想続なのか。自分はどういう字を当てはめたいのか、家族関係や親子関係を話し合うきっかけになってくれたらいいな」と語った。

 相続コンサルタントという役どころについて松本は「相続診断士として、家族に寄り添いながら正しいアドバイスを進めていく。難しかったですね。長女(佐藤礼子役の大塚寧々)と次女(田中聡美役の有森也実)がヒートアップするんですね。プラス次男のお嫁さん(鈴木志保役の真木恵未)も強いですからね。親族が話し合ってるところに『はい、そこまで』って言うのが、なかなか言いだしづらかった」と苦笑いした。

 さらに民法906条に言及し「映画の中でもキーポイントですけど、難しい専門用語も入っている。覚えづらいなと思いつつ、現場では何度もやらせていただいて、共演者のみなさまに助けていただきながら乗り越えました」と明かした。

 自身の遺産相続について「四国・香川県に父が建てた実家が25年間空き家になってしまって、ずっと維持管理費を…。1000万円以上支払い続けてきた。大赤字を抱えてしまって、大失敗した」と吐露した。

 最後に「実家じまい、困るんですよね。両親が他界してから慌てましてね。このハンコやカギはどこのなんだろうってところから始まって。どこに相談していいやら路頭に迷った経験がありましたので、この映画を見て、家族で話し合うきっかけになったらいいなと思います」とアピールした。