テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)が9日、ノーベル平和賞に固執するトランプ米大統領について特集。木曜コメンテーターを務める結城東輝弁護士は「例えばロシア、ウクライナ紛争がトランプさんの介入で止められたとしても受賞はないと思う」と語った。

 ノーベル平和賞は10日に発表される。トランプ氏は9月の国連総会で「7つの戦争」を解決してきたと主張し、自身が平和賞にふさわしいとの持論を展開してきた。

 ただ、トランプ氏が挙げた「7つの戦争」には「エジプトとエチオピア」、「セルビアとコソボ」が含まれるが、いずれも軍事衝突は起きていないなどと報じられている。さらに、米国内の2513人を対象とした調査で、平和賞受賞に値するかどうかの質問に76%が「値しない」と答えていることなどを伝えた。

 結城弁護士は「仮にトランプさんがおっしゃっている7つの戦争が全部あって、実際、解決できたとしましょう。それでも受賞があり得るのかとういうと、結果としてもたらされた平和が、トランプ大統領によって例えばあったとしても。あと、任期が2、3年あって、例えばロシア、ウクライナ紛争がトランプさんの介入で止められたとしても受賞はないと思う」

 この理由としては「プロセスとしておかしいから」だと結城氏はいう。これまでトランプ大統領が行ったことについて「すべての国境線、資源、民族が取引の対象にしていいんだ。そしてディールによって平和がもたらされ得るんだということを、やろうとしていることだと思うんですよ」とトランプ氏の行動を分析する。

 これまでのノーベル平和賞の受賞者というのは「基本的には、批判はあれども人類全体が一応、共有できている価値観の下で、非暴力とか、オバマ大統領の『核なき世界』っていうところとか、いくつかのメッセージ、ストーリーで人類は平和を共有できるんだっていうところがあったと思う」と結城氏。

 ただ、「トランプ大統領が実現しようとする平和、取引による平和っていうのは人類の多くが共有できないと思うんですね。その点でも仮にトランプ大統領が主張するいろんな紛争と解決があったとしても、やっぱり受賞できないんじゃないかな、というのが、自分の感じるところです」と語った。