◇岩永雅人(38)愛知支部107期

 今年1月の戸田で念願の初V。2010年11月に蒲郡でデビューしてから14年2か月を要した。予選首位通過から優勝戦はイン逃げ。「それまでは自分が優勝できるとは思ってなかった。優出回数が少なかったし1号艇が苦手というのもあったんで。1回目の優勝はエンジンが出過ぎていて自分でもビックリした」と振り返る。

 一度、優勝を経験したことで勝ち上がりのコツをつかんだ。「優勝できて気持ち的に余裕ができたのがデカかった。優勝してからは、もっと優出回数を増やしたいと思うようになった。エンジンが出てる時にいいポジションで準優に乗れて優出も増えた」。この言葉通り通算17優出のうち今年だけで6優出と一気にペースアップしている。

 さらに4月若松で2回目のVをイン逃げで飾ると、6月蒲郡では優勝戦を4コースまくり差しで制し地元初V。「2回目は1号艇で緊張し過ぎた。ピット離れて引きずって回り直して、何とか逃げれた。3回目は4号艇で、3が行ってくれと思っていたら本当に行ってくれた。地元で優勝できてメッチャうれしかった」と振り返る。

 優出&優勝量産の要因はあらためて自身の特徴を確認してレーススタイルを確立したことだった。「旋回力はない方と思っているので旋回よりもエンジン出しで勝負するようになった。それが僕の生命線。基本はS行かず行き足から優位なところに行ってからの1M勝負。ちょっと前にいるだけでメッチャ展開も見やすくなるんで。A級になってから、そのスタイルは変えてない。昔は中間着の多い堅いタイプだったけど、最近は少しずつ1着が増えている」と自信を深めている。

 水面を離れれば酒とパチスロをこよなく愛す。「エビスビールばかり飲んでますね。初優勝した時は師匠の久田武さんにお祝いしてもらいました」。同じグループの菅沼佳昭、牧原崇も飲み仲間。地元の岡崎や蒲郡でワイワイ一杯やるのが楽しみだ。育ち盛りの子供(長女10歳、長男8歳、次男6歳、三男4歳)も4人。「休みの日は子供の送り迎えをして、その間にパチスロ。それで休みは終わりますね」と笑う。

 9月徳山では出走回数が節目の通算3000走に到達した。「ここまで自分の中では大きなケガもなく順調です。A級もキープできてるしA1にもなれた。今は正直、現状維持でいい。でも、記念にも出てみたい」。現状には満足している。ただ、まだ足を踏み入れていない舞台に立つことも虎視眈々と狙っている。