松竹は2日、大阪市内で、大阪松竹座の閉館について説明した。

 松竹は、大阪松竹座のある大阪松竹座ビルが来年5月の公演をもって閉館すると発表していた。

 この日は同市内で「秋だ!笑いだ!松竹新喜劇 九月公演」(20~28日)の取材会を実施。大阪松竹座の市村昌也支配人は「建物が古くなってきたという理由で、来年5月でいったん公演を打ち切って、5月以降は大阪松竹座で上演してきた公演(歌舞伎・松竹新喜劇)はなんらかの形、違う劇場をお借りし続けていきたい」と説明した。

 同公演については「現存する大阪松竹座としては、最後の松竹新喜劇。今までの思い出、お客さまへの感謝ということで、みんな心を一つにしてお稽古を進めています」と語った。

 同劇場で、数々の名作で演じてきた松竹新喜劇の喜劇俳優・藤山扇治郎は「大阪では松竹座しか松竹の劇場がないですし、ホームグラウンド。道頓堀の街に劇場があるって、すごいこと。なくなってしまうのは、すごくさびしいです」と胸中を吐露。

 その上で「劇場も大きさがちょうど新喜劇するのにいいんじゃないかな。花道の長さとか客席から舞台を見た時もいいんじゃないかな。新しい劇場ができるなら、このくらいの感じの劇場で作っていただきたい」とリクエストした。

 5月に第1子の長男が生まれた松竹新喜劇の渋谷天笑(41)は「子供に大阪松竹座の舞台をぜひ見せてあげたかった」と惜しんだ。

 同公演にゲスト出演する演歌歌手の辰巳ゆうと(27)は「いち大阪人としては、ニュースを見た時、正直ショックだった。なんばに来るたびに松竹座があるってだけでワクワクする、楽しみな場所でもありました」と思いをはせた。