ボートレース若松のSG「第71回ボートレースメモリアル」は31日、ベスト6による優勝戦が行われる。予選トップ通過の地元大将・瓜生正義が優勝戦1号艇を手に入れ、現役最多タイとなるSG12Vに王手をかけた。ボートレースファン歴47年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(66)も今大会の瓜生の走りに感服。Vを確信した。

【田原成貴氏が熱く語る】大会前から私はメモリアル3連覇が懸かる馬場貴也選手に注目していた。初日ドリーム戦は彼らしく、イン速攻で逃げ切るだろう。そう思って1Mを見入っていると、私の目は完全に別の男に奪われてしまった。

 瓜生正義――。デビュー前から天才と言われた男だ。その切れ味満点の旋回は今さら私が説明するまでもないが、あのドリーム戦1Mで改めて艇界トップクラスのハンドル技術だと確信した。5コースからコンマ20の無理ないスタート。1M手前で十分に懐を取り、鋭角に切り裂いた。まるで鋭利な刃物のようだ。2コースから差しを狙った桐生順平選手の舟先をシュッとかすめるようにまくり差し、逃走する馬場選手に食い下がった。結局、馬場選手に逃げ切りを許したが、あまりに1Mのインパクトが強烈すぎたため、あの瞬間に私の中で「主役」は瓜生選手に交代していた。

 その後も連日のように彼のターンに魅せられた。予選トップが見えてきた3日目5Rは1Mを回ってバックで6番手。あわや大敗か…と思われたが2Mで4番手に浮上し、最後は鮮やかに3着競りを制した。

 同日10Rは混戦から2M最内差しで2着を確保、予選最終日の6Rでは3コースからスタート遅れながらお家芸の全速旋回で外をブン回して2着。今大会は14号機のモーターパワーもさることながら、持ち前のハンドルテクニックでポールポジションをつかみ取ったといっていいだろう。

 49歳とは思えぬターンを武器にメモリアル3度目のV、そして選手会代表として初のSG制覇を華麗に成し遂げていただきたい。