米軍による広島市への原爆投下から80年を迎えた6日午前、現地で営まれた平和記念式典をフジテレビ系「サン!シャイン」が冒頭から約25分間にわたって生中継した。原爆投下時刻の8時15分の黙とうを生中継したのは同局とNHK、日本テレビのみ。フジの放送は民放で際立っていた。
「サン!シャイン」は黙とうから、松井一実市長の平和宣言、子ども代表の「平和への誓い」、石破茂首相のあいさつまでを生中継。スタジオの出演者たちに映像が切り替わったのは約25分後の8時40分だった。
夏休みのキャスター・谷原章介に代わって渡辺和洋アナウンサーが、スペシャルキャスターの武田鉄矢に「あの瞬間から80年という時がたちました」と語りかけた。
武田は自身も会場の平和記念公園を訪れたことがあると前置き。「いま原爆の風化というのが問題になってますけど、新しい神話も次々と育っておりましてね。私が行った時は、チェロの世界的な名手ヨーヨー・マさんがあの川(元安川)のほとりで1曲、亡くなられた方に演奏をささげてお帰りになった。そういう新しい物語も始まっているようなんで、若い世代に大いに期待というわけであります」と続けた。
式典の模様は、NHKが朝ドラ「あんぱん」を15分繰り上げ放送した後の8時から特別番組で伝えた。この日、「おはよう日本」のキャスター陣も式典を意識したとみられる黒系の服装で出演した。黙とうの様子は日本テレビ「ZIP!」も中継し、池上彰氏と俳優の鈴木福が現地からの中継に登場。ともにダークスーツ系の服装だった。
TBSとテレビ東京は通常通りの番組。テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は黙とうの時間帯、猛暑の話題を伝えていた。原爆80年のテーマになったのは8時35分。子ども代表らの取材映像を中心に、生中継でない式典映像をまじえて流した。放送時間は約20分。
SNSでは「サン!シャイン」に「GJ」とたたえる投稿も。一方、生中継がなかった「モーニングショー」には「何やってたんだろ」「中継しないのか」などと疑問の声も上がっていた。












