フジテレビの混乱は収まる気配がない――。元編成幹部B氏の処分は再延期となり、検証番組の先行きも不透明だ。
元タレント・中居正広氏の元フジ女性アナウンサーとのトラブルに関して、フジなどが設置した第三者委員会は3月に発表した報告書で中居氏の性暴力を認定。これに対し、中居氏サイドは12日、「暴力的または強制的な性的行為は確認されなかった」と反論した。
「『まさかこのタイミングで…』と局内は騒然。今回の問題で中居さんの利益のために動いていた元編成幹部B氏の処分が〝再延期〟になった。4月中の処分が5月中旬以降となり、中居さん側の反論もあってさらに遅れて6月以降の発表になるといわれている。当のB氏も第三者委員会の結論や現在のフジ上層部の姿勢にいまだ納得はしてしない」(フジ関係者)
延期になったのはそれだけではない。フジの自浄能力を内外にアピールする〝カギ〟となる検証番組だ。
6月25日に予定されているフジ親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの株主総会前の6月中旬までに放送するため報道局を中心に取材を進めていたが、中居氏が番組の要でもある第三者委員会の報告書に反論したことで、方向転換を余儀なくされたという。
「検証番組は株主総会後になり、7月6日午前に生放送する『日曜報道 THE PRIME』の枠を使うことで調整している。ただ、中居さんの今後の動きが読めず、B氏も不当な処分をされた際には『真相を話す』と周囲に堂々と公言している。検証番組を担当している報道局の記者たちは、状況次第で検証番組の体をなさないのでは、と心配している」(同)
第三者委員会の報告書では、〝フジのドン〟と称された日枝久元取締役相談役の役員指名のあり方も「ブラックボックス化した透明性と公平性を欠いたもの」「組織全体の活力を低下させるリスクが発生」などと厳しく指摘していた。
当事者である日枝氏は今のところ取材に応じておらず、検証番組の時期を大幅に遅らせても、取材はほぼ不可能とみられている。
大株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」や、現在フジHDの筆頭株主となっている村上世彰氏の旧村上ファンド系投資会社レノの動きも不透明で、大荒れ必至の株主総会。予測不能の事態の連続に、局内からは早くも「最悪、検証番組もお蔵入りになるかもしれない」と悲観的な声も漏れている。












