期限付きで活動を再開させた国民的人気グループ「嵐」が、今年大みそかのNHK紅白歌合戦に出場するのではないかと関係者の間で早くも取りざたされている。活動休止直前にも出場しただけに、復活したとなると出場への期待が高まるのは必至。実現すれば当然目玉候補となるが、NHKは大幅な譲歩を迫られる可能性もありそうで――。

 嵐が、来春に行うコンサートツアーをもって活動を終了すると発表したのは今月6日のこと。期限付きとはいえ復活を果たしたのはファンにとって朗報だろう。

 テレビ局も色めき立っているようだが、やはり注目されるのは今年の紅白だ。

 ある芸能関係者の話。

「嵐は、2020年の大みそかに東京ドームで行った無観客コンサートをもってグループとしての活動を休止しました。そのコンサート中に中継を結んだのが紅白です。それが〝最後のテレビ出演〟になったのだから、NHKが〝復活したら紅白で〟と考えてもおかしくはありません」

 この時、12年連続12度目の出場となった嵐は、米津玄師が提供した「カイト」や「嵐×紅白2020スペシャルメドレー」を披露。歌唱後、総合司会の内村光良が「嵐の5人そろった姿をみんな待っているから」と呼びかけると、メンバーらはうなずき「ありがとうございます」と返している。復活すれば、当然出場への期待は高まる。

 だが、そうすんなり嵐を出場させられるかはわからない。2023年に故ジャニー喜多川氏の一連の問題が明るみに出て、取り巻く環境が様変わりしたからだ。

 旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントらは一部を除いてSTARTO ENTERTAINMENTに移行。それでもNHKをはじめキー局への出演は控えられ、その年の紅白は旧ジャニーズ勢の出場が44年ぶりにゼロになった。その後被害者補償や再発防止の取り組みが進み、翌年10月には制作現場の判断で出演可能になったが結局24年の紅白もゼロに。今年3月になって、ようやくAぇ!groupがNHKの音楽番組「うたコン」に出演するなどスタート社タレントが少しずつNHKの番組に出始めてはいるものの、かつてのような関係には戻っていないのが実情だ。

 ある芸能プロ関係者は「NHKは旧ジャニーズの問題を『NHKスぺシャル』で特集するなど厳しい姿勢で臨んできました。それだけに両者にはまだ距離があるようで、3年連続紅白出場ゼロもあり得るといわれています」と話す。

 24年の紅白は「THE ALFEE」や南こうせつ、イルカなど、中高年をターゲットにした歌手が出場し、トリを含むヤマ場の第2部(午後9時~同11時45分)の平均世帯視聴率は前年比0・8ポイント増の32・7%。微増ながらも手応えをつかんだことで「局内には『必ずしもスタート社に頼る必要はないのではないか』との声も上がった」(同)という。

 だが、今回の嵐の復活でそうも言ってはいられなくなった。

「是が非でも嵐の出場にこぎつけなければならないでしょう。そうなるとNHKは嵐のほかにも4、5組のグループを出場させるなどの条件をのまなければならないかもしれません」(同)

 今年の紅白はいったいどうなるのだろうか。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)