AIエンジニアの安野貴博氏が8日、政治団体「チームみらい」を結党し、夏の参院選に出馬を表明した。

 安野氏は昨年の都知事選に立候補し、AI活用やテクノロジー政策を打ち出し、一躍名前を売った。都のアドバイザーを務めるなどしていたが、一民間としての活動の限界を感じ、「最善の道は永田町に議員として入っていくこと」と一念発起。既存政党から白羽の矢が立ったものの、「利害関係があり、改革を進められなくなる」とゼロから新党を立ち上げることになった。

 安野氏は比例からの出馬で、選挙区と合わせて10人以上を擁立しなければならない。供託金だけで少なくとも3300万円が必要になるが、すでに供託金分は確保しており、活動などにかかる費用については、自己資金と寄付での運営を目指すという。他の候補者は調整中で、「社会の第一線で活躍されている方が多い。テクノロジーに明るい方が多い」とメドは立っているという。

 複数当選と得票率2%を満たしての国政政党化を目標に掲げたが、夏の参院選は国政政党11党に加え、複数の政治団体が国政政党化を目指しており、比例代表は大乱戦が予想される。

「都知事選で安野氏の得票数は約15万票。知名度が上がったとはいえ、全国での浸透度はまだ低く、永田町のDX化といってもピンとこない。1議席の目安となる100万票の獲得にはもう一つインパクトが欲しいところ」(永田町関係者)
 
 安野氏は「地盤(組織)も看板(知名度、肩書)もカバン(資金)もないチャレンジではあるが、勝機は十分にある」と自信をのぞかせており、参院選でサプライズを起こしたい考えだ。