歌手の松崎しげるが24日放送のBS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(毎週木曜、夜8時)に出演し、50年以上の親友で俳優の西田敏行さんとの思い出を語った。

 昨年10月に虚血性心疾患のため76歳で亡くなった西田さん。松崎は「俺と西田敏行が一番、最初に(19)74年に会ったのかな。その時にお互いに売れない歌い手と売れない役者で、毎晩のように、なんか会って歌っていた」と振り返った。

 松崎が夜の飲み屋で歌っている時に、西田さんがステージに上がることもあったというが、「1曲として最後まで歌える曲がないのよ。いい加減な男で」と松崎。西田さんはお客さんからお題をもらい、即興で曲を作り歌っていたというのだが「飲み屋だから、放送禁止用語ばっかりなの。でも、それをメロディーにしていくと、なんとも言えない良い雰囲気になる」とお客さんにはウケたという。

 仕事のことでもいろいろと相談をしていたという。歌手の松崎に役者の仕事の話が舞い込んだ時、西田さんに台本を持って行って「西やん、どうなの? やるかやんないか、決めかねているんだよ」と相談すると、西田さんからは「おまえな、可能性があることはみんなやるんだよ、可能性があることは全部やれ」と言われたという。

 松崎は「なんかアイツの言う通りにして、可能性があるような事やってたら、芝居もできるのみたいに言われるようになった」。それがゆくゆく国広富之と共演した大ヒットしたドラマ「噂の刑事トミーとマツ」につながったという。

 番組では西田さんが愛用していた帽子をかぶって西田さんのヒット曲「もしもピアノが弾けたらな」をカバー。この楽曲は昨年のNHK紅白歌合戦で竹下景子、武田鉄矢、田中健の4人で歌ったが松崎は「西やんの今まで出てたドラマが出てきて、俺のパートがきて、歌えなくなっちゃって」とこらえていたものがあふれ出てきたと語った。

 西田さんはNHKの大河ドラマでも様ざまな偉人を演じてきた。松崎は「最後まで言っていたのが、田中角栄さんをやりたかった、と。俺はなんか、西田敏行の田中角栄がシミュレーションできる」。西田さんの夢はかなわなかったが、「やらせてあげたかったなあ。きっとすごい田中角栄になったと思う」と語った。

田中角栄元首相(中央)
田中角栄元首相(中央)