フジテレビの入社式がタレントの中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐる一連の問題を受け、ガラリと様変わりした。例年通りにゲストとしてタレントを招くことはなく、粛々と進行。これまでは〝フジのドン〟日枝久氏(87)が〝センターポジション〟に立ち、新入社員に〝院政〟を印象付けていたといわれていたが――。
フジは1日、東京・台場の本社で入社式を行った。清水賢治社長(64)は一連の問題で入社前に不安を抱かせたとして新入社員35人に陳謝。門出を祝う場で会社トップが謝罪する異例のシーンだった。
これまでの入社式や式後のパーティーにはゲストとしてタレントを招くなど、ド派手な演出で新入社員を歓迎したが、今年は粛々と進行。タレントを招かなかった。
「一連の問題を受け、タレントを招くのを断念したと聞きました」(フジ社員)
過去には2014年にももいろクローバーZの百田夏菜子が「日本テレビ」と社名を言い間違え、会場が爆笑したのはもはや伝説だ。翌15年には、のちに女性トラブルを起こす中居氏がリーダーを務めたSMAPが登場。昨年は出演ドラマの関係で女優の芳根京子らが祝った。
入社式では経営陣と新入社員が集合写真を撮るのを慣例としている。その際の日枝氏の立ち位置がフジを象徴していたといわれる。
日枝氏は40年以上にわたって取締役を務め、その中で社長、会長を歴任した。17年に会長を退いて取締役相談役に就任した後も強い影響力を誇り、〝院政〟を敷いたとされた。
別のフジ社員の話。
「日枝さんは相談役になった17年以降も入社式の集合写真で中央に立ちました。その隣に新人の女性アナウンサー、さらにその外側に他の新入社員たちが立ち、後方には他の経営陣が並ぶ。社長でも会長でもないのになぜ、イチ取締役が中央なのかと。これでは新入社員に対し、日枝さんが〝ドン〟だとの印象を助長しかねないと社内で指摘されたんです」
入手したある年の入社式の集合写真では、確かにスーツ姿の日枝氏がキリっとした表情で中央に立ち、その隣にやはりスーツ姿の新人の女性アナがにこやかにほほ笑む。
フジ企業広報部に(1)日枝氏が取締役相談役になった後も中央に立つのが慣例になっていたのは事実か、(2)中央に立った理由、(3)今年の入社式でゲストとしてタレントを招かなかった理由――について取材を申し込んだところ、「入社式の詳細に関しては、お答えしておりません」と回答した。
日枝氏についてはフジの第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書でも、社内の役員人事に強い影響力を持っていると指摘。社員のヤル気を失わせ、組織の活力を低下させていると断じた。
ドンが形式上、会社の中枢から去ったフジでは社員たちが本気で生まれ変わりたいと願っている。












