小林製薬は28日、定時株主総会を開催し、同社の紅麹関連製品を巡る健康被害の保障状況や来年度の役員人事などを発表した。
昨年3月、同社は紅麹成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症したことを公表した。
同社の株を約10%保有し、最大の大株主とされる香港投資ファンドのオアシス・マネジメントは議決権行使を行い「新しい取締役候補者との面談」を希望していたが叶わなかった。同社ガバナンス担当の木村孝行氏は「会社として(株主を)尊重するが、結論として面談は実施しないことにした。これからも取締役候補に対する面談(の場を設ける)をする予定はない」とし、この決定は代表取締役が行ったと回答した。
事案発生時に社長だった創業家の小林章浩氏は昨年8月に退任し、補償担当となるも取締役に留まった。この日、章浩氏の後任の山根聡社長は経営刷新のため退任し、米国法人社長を務め、現在は執行役員として国際事業を統括する豊田賀一執行役員が社長に昇格した。
今回、社外取締役を退任した伊藤邦雄氏は、山根氏の社長退任について「8月に山根さんが社長になってから非常に誠実に職務にあたり、実行力とリーダーシップを発揮してきたと思います。再発防止策を発表し、保障の問題も一定の形ができたが、ご本人から『3月もって…』というご意見もあって。社員として残ってがんばってくれないかという気持ちは私個人は思っています。これだけの逸材を退任させたくないです」と惜しんでいたが、当の本人は「私が取締役に残ることは、もうありませんので、念のため誤解のないように」と否定していた。












