“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は「ハリガトネ~」がクセになる!? 最近、急に現れた謎のピン芸人にじっくりと話を聞いてみた――。

 最近、テレビでもよく見かけるようになったピン芸人です。芸名はシャンソン姉さん。トーク力もありネタもおもしろい。キャラクターも確立されている。私が存在を知った時には、もう仕上がっていた芸人さんです。

 まだまだ謎が多い存在である彼女に話を聞いてみました。ちなみに芸名の通りシャンソンを歌ってますが、過去にシャンソンを歌っていた経験はないそうです。

 ――デビューはいつ?

「2024年4月1日にサンミュージック所属になったワ~。でもフリーの時期もあったから『UNDER5』(芸歴5年目以内の賞レース)ではないと自覚しているワ~。でもフリーの時期に活動していたのはお笑いではなく音楽ライブだから、『お笑いでの活動』で考えたらもしかしたら『UNDER5』に応募もできるのカシラ~となっているワ~。面倒ネ~」

 ――生年月日は?

「シャン姉は冬生まれ、12月1日ヨ~。何年生まれなのかは非公開だケド…、直接聞かれたら答えちゃうワ~」

 ――出身は?

「福岡トヨ~。よかとこバイ~! ハタクシ、よく『ハリガトネ~』と言うのだケド、博多弁になったら『ハリガト~↖ネ~』とイントネーション変わるトヨ~。文字では分からないカシラ~? 今度聞きに来てネ~」

 ――お笑いを始めたきっかけは

「役者の頃、コントの公演にお呼ばれしたワ~。そこでやった『シャンソン漫談』がハチャメチャほめられて。『ハラマ~、お芝居よりもほめられるワ~。どういうことナノ? もしかして、これがハタクシの長所なのカシラ~』ッテなったことがきっかけなのヨ~」

 ――ネタをやる時は楽器を弾く方をもう1人連れてきているが

「シャン姉は、はじめはお笑いライブではなく音楽ライブに出演していたノヨ~。そこでライブハウスの店長サンから『シャン姉はゼッタイ生伴奏が良いですヨ。ピアニスト紹介しますから』と推薦していただいたノヨ~。それまで音源に合わせてやっていたハタクシは、生伴奏の楽しさにトリコになったワ~。店長には『ハリガトネ~』が止まらないワ~」

 ――サンミュージックを選んだ理由は

「理由はいくつかあるワ~。お笑いだけでなく俳優、タレント、文化人、ハーティストと分野が多岐にわたっていること。フリーの人間でも出られるライブがあったこと。『サンミュージックっぽい』と芸人さんに言われたこと。旧社屋の前をよく原付で通っていて、勝手ながらなじみが深かったこと。最後の理由はトツテモ大きい。ワ~、サンミュージックにいられてうれしいワ~」

 ――将来の目標は

「サンミュージックにはお笑い以外にも俳優、タレント、文化人、ハーティストといろいろジャンルがあるワヨネ~? ハタクシ、事務所に入る際に『ハーティストで…』とお伝えしたのダケド…。『いったんお笑いで!』と言われたワ~。ハーティストになれる日は来るカシラ~」

 ――はじめからピンで活動しようと思った?

「ハタクシのスタートは『お笑いをやろう!』ではなくて『シャンソン姉さんをやろう!』なのヨネ。シャンソン姉さんをやれる自信はあっても、お笑いをやれる自信は全くなかったということなのヨ~。だからピンかコンビか考える余地などなかったワ~」

 ――ネタの作り方は?

「ウ~ン、ウ~ンと何日も考え込んで、何にもできなくてダメだワ~。でもとりあえず何か言葉を…とパソコンに文字を打ち始めるとできたりするワ~。他のやり方として、仲良しのお友達に、ネタのタネをしゃべっているうちに輪郭ができてくることも多いワ~」

 ――表現能力が高いですが、以前は何をやっていた?
 
「キャッ! ハリガトネ~。表現能力ッテ、いったいなんなのカシラネ~? 本当にそれが高ければ、役者としてのお芝居も上手だったカモしれないワ~。ただ上手になりたいとズット考えていたから『気にしている』度は高いのかもしれないワネ~。ウフフ~。ほめられてうれしいワ~。エ~ト、質問なんだったカシラ~、ウフフ~」

 ――いま順調だと思いますが、どんな心境ですか?

「ハタクシ順調なの? ハワワ~ン。サンミュージックに入って1年の間に『こうした方が』『ああした方が』『こういうことやってほしい』『テレビ的にはこうして』『あの人と被ってる』『あれと似てる』…。いろんな言葉をたくさんいただいたワ~。言葉をいただくたびに確かにイイと思って取り入れて、毎月のレベルで芸がブレているワ~、ハワワ~。順調ゥゥン~ッテ思える日が早く来るといいナアと思うワ~」

 ――影響された人は?

「美輪明宏サン、越路吹雪サン、エディット・ピアフサン、ジュリエット・グレコサン…、ッテ感じになるワ~」

 メジャーな存在になるのは、もう時間の問題かもしれません。

 ☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。