歌手で俳優の武田鉄矢(75)が10日に放送された「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演し、亡き親友・西田敏行さんとの思い出を語った。

 昨年10月に76歳で死去した西田さんとは「鉄やん、西やん」と呼び合うほどの仲で、約50年にわたって親交があったという。

 武田は「その頃(50年前)は、2人とも駆け出しでして、バラエティー番組(『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』)のお笑いのコーナーで2人でコンビを組んで。そこで(西田さんとの)付き合いが始まったんですよね」と明かした。

 当時の西田さんの印象について「活躍は、もうテレビドラマで知っておりました。主役級じゃなかったんですが、若手の中で最も勇猛果敢な俳優でしたね」と回想。

 続けて「『こんなふうにやるといいよ』『君のここは間違ってない』『君のここは少し考えた方がいい』とか…。それをいつも笑いと一緒に教えてくれる、ちょっと年上の兄貴でした」と語った。

 そして西田さんを思いながら故人のヒット曲「もしもピアノが弾けたなら」を歌唱した。

「彼の伸びやかな歌声を思い出します。本当にいい歌ですね。もう一度(共演)やりたかったですね。老けた老人役で2人で大騒ぎしながらドラマやってみたかったですね」と偲んだ。

 2人の思い出はそれだけではない。

 西田さんが劇団にいたころ、仲間で資金を出し合い小さな劇場を借り、ロシアの舞台劇を上演したことがあったという。

「お客さんが10人いるかいないかで、出演者が20人くらいで。西田さんは張り切って舞台に臨んだらしいんです。誰かが『最前列に渥美清がいる』って楽屋中が大騒ぎになった。西田さんが出て行って、ワーッて演じると真ん中の渥美清さんが大喝采を送ってくれるんですって」

 続けて「(公演後)誰かがボソッと『西田、お前のところだけ、あの人物(渥美清さん)が笑ったぞ』って言う。西田さんは、それがすっごいうれしかったっていう。お酒も入ってたんですが『武田さん、あなたと私は、あの背中を追いましょう。みんなカッコいい男ばっかりやりたがるけど、本当にすごいのはあの人なんだ。渥美清を追っかける2人でありましょう』って、誓い合ったのを覚えてますね」と振り返っていた。