26日のNHK連続テレビ小説「おむすび」第103話は、不仲だった父子でヒロイン・結(橋本環奈)の父と祖父である聖人(北村有起哉)と永吉(松平健)が1970年の大阪万博を象徴する「太陽の塔」を仰ぎ見るシーンで幕を閉じた。70年万博は、24日の101話でも言及されており、X(旧ツイッター)では4月開幕が近づく大阪・関西万博の宣伝臭を指摘する投稿も見られる。

「万博推しなの?」「万博の機運醸成!?」「今年の大阪万博の宣伝かって思った」「万博アピール半端ない」…。再びの万博ネタでXにはこのような反応も寄せられた。

 永吉と妻の佳代(宮崎美子)は福岡から神戸を訪れ、聖人と愛子(麻生久美子)夫妻宅に滞在。101話で永吉は70年万博に仕事で関わったと語り、周囲の人らもまじえて当時を懐かしむ。永吉は、結と翔也(佐野勇斗)夫妻も誘って一族3世代で、大阪・吹田の万博記念公園に残る太陽の塔を見に行こうと提案。だが結局、長年の確執が残る聖人と永吉だけが参加するハメに…。

 現実の世界では、不人気が伝えられる大阪・関西万博の開幕(4月13日)まであとわずか。「おむすび」を制作するNHK大阪放送局は開幕1か月前の3月13日、関連番組を関西ローカルで流す。4月12日の開会式はNHKが全国生放送を予定。機運醸成を図るだけに、ここにきて朝ドラでの「万博」連呼に視聴者が宣伝のにおいを感じても無理はない。

 しかも結を演じる橋本といえば昨年、テレビ朝日開局65周年記念のドラマ「万博の太陽」に主演している。70年万博当時、この国民的イベントで働くことを夢見た女性という役だった。橋本のコンパニオン制服姿も映された。

「おむすび」は「平成青春グラフィティ」をうたっているが、2025年万博が大阪に決まったのは平成が令和に変わる前年の18年だった。3月末の最終回までにこの出来事まで描かれれば、ドラマの「万博推し」は露骨なことになりそう。この日、NHKが放送した国会中継では石破茂首相が「関西万博でも、あと47日で始まるわけでございます」と答弁で語る一幕もあった。