歌舞伎俳優の市川團十郎と関西ジュニア「Lilかんさい」の嶋﨑斗亜、演出家の広井王子氏が19日、大阪・オリックス劇場で行われた舞台「JAPAN THEATER『SEIMEI』supported by飯田グループホールディングス」(19~24日)の公開ゲネプロ出演後に取材会に出席した。

 同作は歌舞伎の脚本家・今井豊茂氏が書き下ろした陰陽師・安倍晴明を主人公にした作品だ。團十郎を筆頭に豪華な歌舞伎俳優陣に加え、神楽振り付けは世界で活躍するケント・モリが手がけ、楽曲はSUGIZOが提供するなど、それぞれのジャンルで活躍する著名人が集結し、作り上げられた。

 広井氏は「安倍晴明なんですけど、陰陽道を魔法じゃなく、人間らしく悩みながら四神と一緒に悪を倒すみたいなことを脚本に書かれていたので、一字一句変えずにそのまま舞台にした。今井さんの脚本のまま。僕にとっては今井さんの脚本が光だった。僕は何もやってないです。スタッフのみなさんがいてできた、そしてキャストのみなさんが花にした。新しい歌舞伎になったと思います」と自信を見せた。

 朱雀の舞台衣装で現れた嶋﨑は「歌舞伎の舞台は何度か見に行かせてもらったことがあるんですけど、僕が見た歌舞伎で取り入れることのないような音楽であったり、振り付けみたいなものが組み込まれてますし、若い方でも見やすい演出とかを広井さんとかも考えてくださった。老若男女だれもが楽しめるような舞台になっている」とアピールした。

 嶋﨑がかわいくて仕方ないといった様子の團十郎は「ギャルピース」のハンドサインを嶋﨑に強要し、嶋﨑は「僕、前回怒られへんかなって心配やったんですよ。僕のポーズじゃないんですよ。大々的にしてるヤツじゃない」とタジタジだった。

 本作について團十郎は「多くの方々の才能を感じます。みなさま、歌舞伎とは別の空間で世界で活躍されてる方々が、アドバイスをしてくださって、力をくださって、建設的に物事をたてた演劇なので、われわれの芝居も彩り豊かになった。彼らも楽しんで舞台をやってる所にうれしかったな」と感慨深げに語っていた。