【今週の秘蔵フォト】1980年代に「女子大生ブーム」を巻き起こした深夜番組「オールナイトフジ」(フジテレビ系)で司会を務め、誰からも愛されるキャラクターで人気を集めたのが鳥越マリだ。
同番組出演後はタレント、女優として活躍。多くの映画やドラマに出演し、90年1月には東映の時代劇大作「女帝 春日局」で女優としての地位を高めた。94年には「東雲楼 女の乱」(同年10月公開)に出演。6月26日付本紙には撮影を控えて充実した時期だった鳥越のインタビューが掲載されている。
当時、29歳。髪をバッサリ切って周囲を驚かせたばかりだった。男性俳優陣からは「失恋でもしたの?」と心配されたが鳥越本人は「女性が髪を切るとどうして失恋ってなるのかしら。もうそういうのは古いですよ」とケロリと笑った。
さらには「器用じゃないから、結婚と仕事の両立はできない。今は仕事が楽しいし、辞める時は“誰にも文句は言わせないぞ”っていうくらい仕事をしてからですね」とも語った。
4年ぶりの本格的な映画出演となる同作品は、明治末期に熊本で栄えた当代随一の大妓楼が舞台。そこで生きる女たちの熱いドラマが描かれた。鳥越は一番の売れっ子で勝ち気な「銀龍」を演じた。
「男なんて雑巾ぐらいにしか思ってなくて、無理心中を迫られると“ひとりでうっ死(ち)ね”と言っちゃうぐらい気が強いんです」と説明。「声を荒らげることもなく台本を読んで『スゴイ』と感動して、今じゃ本当に勝手にうっ死ねってかんじですね」とすっかり役に入れ込んでいた。
かつての妓楼を舞台にした映画「鬼龍院花子の生涯」の大ファンで「いつか演じてみたい」と願っていた鳥越の夢が、20代最後の年に実現したわけだ。「これからは自分の中の甘えを取り払いたいです」とステップアップを誓った鳥越。この映画で女優として大きく成長し、その後も活躍を続けた。 (敬称略)













