6日に亡くなった女優で歌手の中山美穂さん(享年54)の死因が自宅で入浴中に起きた「不慮の事故」だったことが明らかになった。8日、中山さんの公式サイトで発表された。突然の訃報に衝撃が収まらない中、中山さんが出演した数々の作品に注目が集まっている。特に豊川悦司とのダブル主演映画「Love Letter」(1995年)は、国内だけでなく世界で再評価する声が相次いでいるのだ。

 中山さんの公式サイトは「この度の中山美穂の突然の逝去に際し、皆様から寄せられた温かいお言葉やお悔やみのお気持ちに、心より御礼申し上げます」とつづった上で「検死の結果について、慎んでご報告申し上げます。検死の結果、事件性はないことが確認されました。また、死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明いたしました」と報告。続けて「私たち一同、この突然の出来事に深い悲しみを抱えながらも、皆様から寄せられる温かなご支援とご配慮に心より感謝申し上げます」とコメントした。

 衝撃はこの日も続いた。中山さんの自宅には、妹で女優の中山忍が沈痛な面持ちで出入りしたほか、ファンや近所の住民が心配そうに見守った。

 元夫で作家の辻仁成氏(65)は自身のウェブマガジンを更新。「某月某日、不意の悲しい知らせがあり、昨日は日記をお休みして、一日、祈っていたのである。そして、息子のことが心配なので、昨日はずっと息子君に寄り添っていたのだ」などとつづった。

 そんな中、中山さんが出演した数々の作品に改めて注目が集まっている。特に主演映画「Love Letter」を視聴する人が続出しているという。

 同作は、事故で婚約者を亡くした渡辺博子(中山さん)が、昔彼が住んでいた住所に手紙を出したところ、同姓同名の女性(中山さん)に届き、不思議な文通が始まるという物語。当時大いに話題になり、一人二役を演じた中山さんは数々の映画賞を受賞。女優としての地位を確立した作品でもあった。

 ある芸能関係者の話。「現在、ネットフリックスなどのネット配信でも見られるようになっていて、SNSでは『ネトフリで見ました』『改めてこの作品の良さがわかった』『もっと早く見れば良かった』などという投稿が相次いでいます。中山さんの訃報に接し、再視聴した人はもちろん、新規視聴者を掘り起こしているようです」

 日本だけではない。同作はアジアでも公開され、大ヒット。韓国では今でも「Love Letter」が日本の実写映画の代表作の一つと言われるほど評価が高い。映画のロケ地だった小樽市には、今でも中国や台湾からファンが訪れるという。

「アジアでは、やっぱり中山さんといえば『Love Letter』と考える人は多い。日本と同様に『また見ました』という書き込みも見られます。ネット配信で見られるので世界に広がっていくでしょう」(同)

 中山さんの訃報の衝撃と共に、改めて名作への評価が高まりそうだ。