ボートレース宮島の「第18回日本トーター賞」が23日に開幕。今節はボートレース界の超個性派・阿波勝哉(51=東京)が参戦。初日恒例の当地専属・宮崎経督記者コラムでは〝阿波クン〟の素顔を紹介する・

【つねちゃんの浅酌艇唱】九スポ時代に幾度となく「アウトのスペシャリスト」としてご紹介した阿波勝哉選手。その昔「内が有利と言われているボート界で、なんで外からレースを?」と率直な疑問を投げかけると「不利だと言われてるところから勝った方がカッコいいでしょ?」と即答。「マジでそんな理由?? それでこの勝率はすごい」と衝撃を受けたことは今も忘れない。

 この阿波クン、見た目はチョイとイカツイですけど、すごく真面目。昔、ゲームセンターにWCCF(ワールドクラブチャンピオンフットボール)というサッカーゲームがあり、私も阿波クンもこれにハマってピット内での会話が尽きなかった(笑い)。プレーごとに選手カードが手に入り、その選手を組み合わせて遊ぶゲーム。お金のある人はレアカードを買い揃えてチームを組むこともできたが、阿波クンは「ゲームして手に入れた選手で戦うから面白い」とかたくなに回数を重ねて、オリジナルチームを編成し楽しんでいた。その真面目さは無論、ボートでも垣間見える。

 持ちペラ時代は外から勝つために伸びるペラの研究を重ね、そのペラは「阿波ペラ」と呼ばれるようになり、東京支部の選手は手持ちの中に一枚はこのペラを携えていたほど。オーナーペラとなった現在「夏場は苦しかったですけど、最近は冷えて伸びるようになってきましたよ」と調整に好感触を得たようだ。

 大外から一撃を決める阿波クンのレーススタイルは、艇界の居合術と呼ぶにふさわしく、今も根強いファンが多い。阿波クンにとってはどんなエンジンを引いたかが問題ではなく、自分の調整をして伸びる足でしっかりSを踏み込めるかが最大のポイント。直前気配を確かめ、阿波舟券で居合抜きに挑戦するのも一興ですよ♪