落語家の林家木久扇(86)が31日、55年間出演した「笑点」(日本テレビ系)を卒業した。放送後は「真相報道バンキシャ!」(同)に生出演し、番組への思いを語った。

 木久扇は1969年11月からメンバーとして出演。長期の出演について聞かれると「意外と他のことでも忙しかったので、時間が過ぎるのが早かったですね」とコメント。また〝おバカキャラ〟として親しまれたことについては「私は皆さんの『黄色い恋人』」と人気銘菓の名称を用いておどけ、共演した落語協会の新真打・林家つる子を爆笑させた。

 ただ「笑っていただくのは難しくてね」と本音も吐露。「自分を責めるのはいいけど、世間とか人をさして笑いにするってのは避けなくちゃいけなくて。薄氷を踏むような感じで撮影してました」と明かした。

 また、落語界を担う次世代には「人の話を聞くっていうのがだんだんなくなってきた時代だから、落語家っていう職業は切ないんですよね。こういう(つる子のような)売れっ子が出てきて引き継いでくれて、お客さんが来るようにしてもらいたい」と希望を伝えると「スマホとか(を触っていて)僕が話しかけても下を見てるんです。『どうしたんだろう』って思っても画面見ながら僕の話を聞いてる。不思議な時代。話芸ですから切ない」とボヤいた。

 最後はつる子から新メンバーについてツッコまれると「山田隆夫じゃないですか…?」ととぼけ、スタジオの爆笑をさらった。