【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」などで知られる漫画界の巨匠、鳥山明先生がお亡くなりになりましたね。先生は本当にどの世代にも刺さるというか、僕が子供のころからずっと連載されており、大変ショックです。ご冥福をお祈りします。
今回は鳥山先生の追悼で、昨年公開の「SAND LAND」を紹介します。
先生がドラゴンボールの連載を一旦終えて、2000年の週刊少年ジャンプ23号~36・37合併号で連載した短編漫画がこの「SAND LAND」です。
舞台は荒廃し、世界のほとんどが砂漠となったディストピア。国王が水を独占したことで人々が飢えに苦しむなか、魔王の息子ベルゼブブが61歳の老人保安官ラオ、お目付役シーフとともに幻の泉を探す旅に出る物語です。
この作品で素晴らしいなと思うのが、先生が本当にやりたかったものが詰まってることなんですよね。僕は、先生は老人と戦車を描きたかったと思うんですよ。漫画でもアシスタントの方に任せず、先生が全部自分で描いてるので戦車の描き込みがエグくて。よくここまで細かく描いたなって感服します。設定的にも、イケメンや美女が全然いなくて、悪魔の子供とおじいちゃんしか出てこない。すごく挑戦的で、好きな戦車を描き込んでいて、先生のやりたいことが全部詰まっている。興行収入的には5・6億円で振るわなかったけど、ドラゴンボールを終えたタイミングで“自分の描きたいものを描く”。そんなごほうび的な作品じゃなかったのかなと思いましたね。
この物語には、本当の悪は人間であるとのメッセージが込められているとも思うんです。人間である国王が私利私欲のために水を独占し、悪魔であるベルゼブブが水の解放のために動く。
今も世界で戦争が続いています。国土を求めて、石油を求めて。結局、私利私欲、資源の奪い合いで人間たちは骨肉の争いをしているんだという比喩が、「SAND LAND」だったのかなと思いました。
4月には同作のゲームも発売します。動き続けているプロジェクトがあるというのが、まさに先生のすごさを表していますよね。先生が本当に描きたかった一作、この機会にぜひご覧ください。











