◇長嶋万記(42)静岡支部

ボートレース戸田のSG「第59回ボートレースクラシック」が15日に幕を開ける。選出基準は昨年のGⅠ&GⅡ優勝選手と優勝回数上位選手。2023年のボートレース界を盛り上げたトップレーサーが2024年SG第1弾で白熱バトルを繰り広げる。カウントダウンコラム「伝統と革新」第2回は昨年GⅡ2Vを含む7Vと活躍した長嶋万記。最高峰舞台に挑む覚悟と決意を明かした。

「記念戦線でしっかり戦えるレーサーでありたいと思っている。グレードの高いレースに出続けて、そこで結果も出していきたい。だからこそ、まずは今年最初のSGに出られたことは良かった」

昨年7Vをマークして手に入れた出場切符。2024年SG開幕戦となるクラシック出場の〝意味〟をこう説明した。

昨年は2月の蒲郡レディースオールスターでGⅡ初V。届きそうで届かなかった特別タイトルを手にしたことで一気に勢いづいた。何よりも大きいのは、このGⅡVで再びSG舞台に戻ってきたことだ。2017年から2019年は毎年SG4大会に出場も2020年はオールスターのみ。2021年、2022年はSG出場なし。昨年7月の児島オーシャンカップで3年2か月ぶりとなるSG参戦。月の蒲郡ダービー、月の住之江グランプリシリーズと3大会に出場した。

「SGはすべての選手が目指す場所。改めてSGのレベルを実感した。SGになるとレベルは2個、3個、もしかしたらそれ以上に上がると思う。普段のレースと同じ気持ちのままSGに行ったらやられる。普段のレースが普通の山だとしたらSGはエベレストくらい。それだけレベルが違う舞台。しっかりと気持ちを切り替えて戦っていく」。実際に戦ったからこそレベルの高さを体感し、レーサーとして最高峰の戦いに挑むことに魅了され「一つでも多くのSGに出たい」という強い気持ちが胸の奥底から湧き上がっている。

もちろん〝出るだけ〟で終わるつもりはサラサラない。「今年一発目のSGに出られた以上はトップクラスのレーサーを相手にしっかり食らいついていきたい。存在感をアピールしていく」と意気込む。そして、舞台の戸田にも特別な思いがある。「クラシックは5年ぶりで、あの時も戸田だった。けど、初戦で妨害してしまって…。悔しい節だった。前回の悔しさを晴らせるように頑張りたい。この5年で成長した姿をファンの方に見せられるような走りをしたい」。強くなりたいという純粋な思いから技術面、メンタル面で試行錯誤を繰り返してきた。それが着実に形になりつつある。まさに〝成長した姿〟を見せる時機を迎えている。