令和5年度の第74回芸術選奨贈呈式が12日、都内で開催され、俳優の佐藤浩市(63)が映画「春に散る」「愛にイナズマ」の成果で文部科学大臣賞を受賞した。

 同賞は、芸術各分野において優れた成績を収めた者に贈られる。受賞者は、芸術活動を通じて社会に貢献し、国民の模範となり得る者とされる。佐藤は文部科学大臣賞受賞者の中から代表であいさつした。

 佐藤はそうそうたる面々が顔を揃えた会場を見回すと、スピーチの冒頭から「『この空気感であまり冗談とかを言わない方がいいかな…』って池松(壮亮)くんに言ったら『絶対ダメですよ!』って言われたので、少し真面目な話をさせていただきます」とニヤリ。映画部門で同新人賞を受賞した池松とのやり取りを明かし、緊張感のある空気を和らげた。

「45年近くこの世界でやってきた」という佐藤は「今こうやって、こういうところで登壇できたのは、人との出会いや作品、本との出会いがあってこうして継続することができた」と感謝した。

 知名度、実力ともに日本でも屈指の俳優として知られる佐藤だが、現在は「自分が今やってることにどうやって蓋をして、新しく、次の自分に向かっていけるか」を考えている最中だという。

 現在、63歳。まだまだ貪欲に役者の道を追及していくようで「自分にとって、新しいページをめくることができたらなと思っています」と結んだ。