【銀の盾に聞いてみた】「オタク×ダンス」を軸に活動の幅を広げる「リアルアキバボーイズ」へのインタビュー。中編では2019年から進む新メンバー加入に対する思いや、人気音楽ユニット「YOASOBI」とのコラボレーションの裏側に迫った。
――2019年にESPICEの3人が加入した際、ROOTSの皆さんはどう感じられていましたか?
あつき 正直情けない話ではありますけど、5人でできることは全部やったなという感覚もあったんですよ。だから新しい風を入れるしかないという話にはなっていて。ネスには選抜枠で、ゾマととぅーしにはオーディションで入ってもらいました。
――活動する上での意識も変わったのでは?
マロン 5人の時は良くも悪くも男子学生のおふざけの延長線上、みたいな感じでしたけど、後輩が来てからは「食わせないと」っていう責任感が芽生えて、全員〝お兄さん〟になりましたね。トークでも他の人を立たせるようになったし。全体的に大人になった感じはします。
けいたん 新しいメンバーを迎え入れるって話になった時は喧嘩もしましたよ。「5人だからこそのRABだろ」っていう意見もあって、それはそれで正解だと思うんですよ。でもその上で「リアルアキバボーイズ」を続けていく、大きくするってスタンスが決まって。
――ブランドを残したいという思いが強かったのでしょうか
あつき それと僕らがやっているオタク×ダンスを、カルチャーとして残していきたいという思いが強くて、そこで決断しましたね。個人的にはこれからもメンバーは増えていくんじゃないかって勝手に思ってます。
――ちなみにメンバーの中ではどなたが一番のオタクなのでしょうか?
けいたん 見た目で分かるじゃないですか!
――そうですね、少し難しいかと…
とぅーし でも記者さんはかなりマロンさんを見てますよ。
(一同笑い)
マロン (オタクかどうかを)疑われたことはないですね(笑い)。
けいたん とはいってもジャンルにばらつきはあるんですよ。
あつき ROOTSの5人は大体2007~2010年の作品に一番熱があるし、ESPICEはVtuberさんの活動を追いかけてます。最年少の龍は、今時のアイドル声優をとにかく追いかけていて。だから幅広い会話ができるかなと。
けいたん ポケモンといったらゾマだしね。
ゾマ そうですね、ランクマ(ランクマッチ、通信対戦モードの略)にも入り浸ってますし。
――先日のダンス動画も、後半がポケモンの対戦動画になっていました
ゾマ 見ていただいたんですね! ありがとうございます!
あつき というかあの動画で、こっちは何を見せられていたの?
ゾマ(あつきを直視しつつ)それは、俺の〝全て〟だよ…。
(一同笑い)
――様々なオタクが一堂に会している、と
マロン それこそ今のRABには10、20、30、40代がいますから。
DRAGON ただ「あのアニメ見た?」とか、〝部室の会話〟ができるメンバーなので、年齢の差は感じないですね。
あつき 一番下が17歳で一番上が40歳ってなったら、普通はもう〝親子〟っすよ。それだけ離れていて同じ話題ができるのはすごいなと。
――ESPICEの皆さんは、実際加入してギャップはありましたか?
ゾマ 良くも悪くも皆さん純粋で。元々はアーティストというイメージでしたけど、入ってみたら皆男子高校生でした(笑い)。
ネス あとは一番怖いと思ってたDRAGONさんが高田純次さんみたいで。絡んでくるタイプなんだとは思いましたね。
DRAGON 大変なんですよ、空気を作るのって(笑い)。
――とぅーしさんも感じられたことがあれば…
とぅーし シンプルな面白さ、僕らは「バグ」って呼んでるんですけど、それを作り出す天才が集まっているなと。あとはプロの本気のおふざけが広く受け入れられている、エンタメになっているのもすごいというか。そこに憧れていたところもあるんで。
――その中でユーチューブ登録者は66万人を突破しましたが、まだまだ通過点という認識ですか?
あつき そうですね。100万人に行きたいですし、トップユーチューバーと呼ばれる位置を目指したいなと思います。
――若いファンの方も増加したのでは
マロン ESPICEや龍の加入で、若い人も見てくれるようになったし、ダンスの解説動画をアップしたことで、元々ダンスに興味がある人も集まってくれていますね。
とぅーし それこそあつきさんなんて、Snow Manのさっくん(佐久間大介)にも認知されて…
あつき 僕、佐久間担(当)なんで。ずっと僕は否定してたんですけど…(「おかしい」「否定してないだろ」の野次多数)。動画を見てくれているってことはラジオでおっしゃってましたね。
――これだけ人気が出ると、ムラトミさんも町中で声をかけられることがあるのではないですか
ムラトミ …そうですね。
ゾマ 今油断してました!?
ムラトミ まさか来るとは思わなくて…。僕は趣味がパチンコなんですけど、どれだけ粘っても当たらない日があったんですよ。それでこの台おかしいよ!ってイライラしてたら、隣の人がずっと見てて。そのまま近付いてきたと思ったら「ムラトミさんですよね」って…。
(一同爆笑)
ゾマ 嫌なところ見られてた!
あつき 抑止力になってる(笑い)。
ムラトミ 人間悪いことはできないなって思いましたね。なぜかパチンコ屋さんや競馬場で、ピンポイントで会うので…。
――そして昨年はYOASOBIの楽曲「アイドル」で〝コール〟を担当されたそうですね
とぅーし そうですね、「Background Shouts」として…。
けいたん 唐突に電話でオファーが来ましたね。
――どのような経緯で依頼があったのですか?
けいたん 元々自分は会社を経営していて、YOASOBIさんのプロデューサーと一緒に仕事をしたこともあったので。その縁で相手側が「RABがいるじゃないか!」って閃かれたみたいですね。連絡があった時に「躍らせてもらえるんですか!?」って聞いたら、「いや、今回は声を録らせてほしくて」と言われて(笑い)。
――皆さんも驚きの依頼だったのでは…
DRAGON 正直嘘というか、ドッキリだとは思いましたよね…。
けいたん 僕らの動画にも反応していただいていることは知っていたんですけど、「そこか!(〝オタク〟としての抜擢か)」とは思いました。ただ曲の内容を知ってすごく納得しましたね。
――ユーチューブでは4億回以上再生される曲になりました
DRAGON 4億回も自分たちの声がね…。
ゾマ 史上最速のストリーミング再生数って言いますからね…。
――やはり反響は大きかったのではないですか
あつき 失礼な言い方かもしれないですけど、一般の方にもすぐ分かってもらえる〝名刺〟になったというか。僕らのオタク×ダンスの活動って、結構ニッチなものだと思うんですよ。でも「アイドル」のコールを担当したんだよと言うと、一気に「すごいね」という反応になるので。僕らを引っぱり上げてくれたお仕事だったなと感じますね。
ムラトミ 親戚からも「YOASOBIさんとコラボしたの!?」って連絡が来て。僕は愛知出身ですけど、それこそいろんな地域、日本全国から反応がありました。
――町中で「今叫んでいるのって俺なんですよ」とアピールしたことは…?
あつき 近所のドラッグストアではすごい流れてるんですよ。だからコールの部分が来たらスッとマスクは外しますよね。
(一同笑い)
あつき ただ悲しいのが、「オイ!オイ!」が来る前に、次の曲に向けてボリュームが下がるんですよ。
一同 分かる! あるある!
とぅーし あとは現場で他のアーティストさんと共演する時は、大体事情を知ってくれているので、曲が流れると「本人じゃないですか~」って反応してくれることはありますね。
あつき ただ勘違いはしないように、とは思ってます。あくまですごいのはYOASOBIさんだし、僕らは少し関わらせてもらっただけなので。これを頑張るきっかけとして、次のステージに進みたいですね。
(後編では昨年末に出場した紅白歌合戦の舞台裏や、ワンマンライブへの意気込みについて直撃しました)
【REAL AKIBA BOYZ】2007年に結成した、アニソンとダンスを融合させたパフォーマンスで人気を集めるダンスグループ。高度なテクニックとオタク性のあるダンス動画が話題となり、ユーチューブの登録者数は66万人を突破。昨年末は紅白歌合戦に出演した。2月からはZepp&TDCワンマンライブツアー『Over The Future』を開催。現在活動中のメンバーは涼宮あつき、けいたん、DRAGON、ムラトミ、マロン、ゾマやかじゃない!、ネス、とぅーし、龍。
公式HPは【http://abstreem.co.jp/RAB/】。
















