2023年は各業界を代表する企業や組織で問題や不祥事が発覚し、謝罪に追い込まれた。トップは頭は下げたものの余計な“アレ”を口走ったり、用意していたことで、さらに大炎上する事態にも見舞われた。失敗の元凶はどうなったのか。三大謝罪会見をプレーバック。
【旧ジャニーズ事務所】
ジャニー喜多川氏による性加害を大手メディアも約20年遅れで報じ、藤島ジュリー景子社長が謝罪会見を開いたのが9月のことだ。初っぱなから日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の記者が質問して話題になったが、事務所は性加害を認め、ジュリー社長の辞任を発表したことで「ジャニーズは変わった」と一定の評価を受けた。ところが、翌月に開いた2回目の会見では、ジャーナリストの鈴木エイト氏や東京新聞の女性記者ら質問をさせない記者の名前を記した「NGリスト」の存在が終了後に発覚し、大炎上した。
会見中に指名されない記者らが騒ぎ始めた際は、井ノ原快彦が「ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたい」となだめて、神対応と称賛されていたが、NGリストの存在が分かった後では興ざめ。東京新聞記者らは仕切り直しを求めているが、「NG記者を絶対に当てないといけない」3回目の会見が開かれる見通しはない。
【ビッグモーター】
中古車販売でトップを独走していたビッグモーターは保険金不正請求などの疑いで炎上し、7月に兼重宏行社長が謝罪し、辞任を表明した。あぜんとさせたのはゴルフボールを入れた靴下で車体を傷つけていた疑惑にゴルフ好きの兼重氏は「ゴルフを愛する人に対する冒とくですよ」と被害者よりもゴルファーへ同情を向けたことだ。
結局、戦犯といわれる息子の宏一副社長(当時)は表に姿を見せないまま今に至る。報道各社も宏一氏の姿はとらえきれずに現在出回っている近影もゴルフコンペでの集合写真のみで、謎のベールに包まれたままだ。愛するゴルフと息子を守り抜いた兼重氏は、ビッグモーターの株式売却を巡って、伊藤忠商事と交渉を重ねている。
【日本大学】
83年の歴史を誇る名門アメリカンフットボール部の違法薬物事件を巡って、二転三転したのが林真理子理事長率いる日大当局。逮捕を受けて開いた8月の会見で、お茶の間を驚かせたのが「発見されたブツ」「小さなビニール袋のパケ」「大麻のカスかもしれない」と刑事ドラマのセリフのようにスラスラと専門用語を連発させた沢田康広副学長だ。
宇都宮地検次席検事、東京地検総務部副部長を務めたヤメ検で、取り調べのような高圧的な対応もうなずけたワケだが、横柄、隠蔽を図っていたとイメージは散々。案の定、林氏は「(沢田氏の対応は)適切だった」という発言を翻し、辞任を要求。沢田氏は今月31日付で辞任となるが、林氏からパワハラを受けたとして1000万円の損害賠償を求めて、提訴する泥沼に陥った。
マンモス大学ゆえに内部での権力闘争はすさまじく、来年3月31日付で、酒井健夫学長も辞任。林氏は6か月の減給50%の処分で、「まだ改革途中」と続投となったが、足の引っ張り合いは続く。











