声優の鈴木達央が10月31日、自身のX(旧ツイッター)を更新。所属していた「アイムエンタープライズ」を退所し、フリーで活動していくことを明かした。
鈴木は2020年1月に、TVアニメ「鬼滅の刃」主題歌「紅蓮華」などで知られる歌手のLiSAとの結婚を発表。業界の〝ビッグネーム〟同士の結婚に、ファンから温かい祝福が届けられた。しかし翌21年7月、ファンとの不倫が報じられ、活動休止を経験。人気絶頂だった声優活動が一変したが、22年3月に本格的な再始動を果たしていた。
この日投稿された「ご報告」では騒動にも言及。「一昨年は皆さまに多大なご迷惑をおかけし、その後活動は再開しておりましたが、自身の今後を考え話し合いを経て双方納得の上で退所・独立という新たな挑戦へと踏み出す決断に至りました」と説明し、感謝と決意の気持ちをつづった。
この決断に業界からは納得の声が上がっているという。
「業界でのタレントと事務所の〝取り分〟の相場は5:5から6:4程度と言われています。これがフリーになれば、ほぼタレントに入るようになる。近年、人気声優がフリーになる傾向があるのは間違いなくギャラが関係してます。良くも悪くも知名度がある鈴木なら事務所を通さなくてもオーディションの話は舞い込んできますし、降板にならなかった作品の継続出演なども含めると収入アップも考えられるくらいですよ」(声優事務所関係者)
活動休止前と比べると完全に仕事が戻ったわけではないが、それでも降板とはならなかった作品もある。現在の状況を鑑みて、フリーになってもやっていけると判断したということだろう。
事務所側が独立を認めた理由として、マネジメント業務に携わる関係者は「この事務所は業界内でも有数の人気声優を数多く抱えており、〝鈴木頼み〟の経営ではありません。とある事務所は、超大物声優の移籍で経営難に陥ったこともあるそうですが、さすがにそうはならないでしょう。さらに騒動があったタレントなので退所も容認できたのでは」と推察した。